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GLAIVE (狂炎伝承)   作者: 団栗山 玄狐
Ver.06 正義の味方と見方
51/54

50 日常の中のforget daily life

とりあえず、少しずつですが更新します。

と言っても在庫なしなのですが…

50 日常の中のforget daily life(非日常)




道場に転がって(放置)されていた三人は起き上がり、

休憩が終わったカヨコから

「復活した様ね。

アナタたち修行をさぼりすぎだからもう一ラウンドね」

と、笑顔で死刑宣告をした。


勿論、彼らに断る権利もなく。


三人がかりでカヨコに挑むが、全ていなされる。

しかも涼しい顔で。


彼女の顔は、さわやかな汗を流すおばちゃんとう感じなのに…

他三人の顔は、必死である。


カルウとカナメは正面から殴る蹴るを入れるが、見事にいなされ、宙を舞う。

その隙をペルボが背後から襲うが、それも交わされ宙を舞うことになる。


力では三人はカヨコを圧倒しているのだが、如何せん武術のキャリアが違いすぎる。


流石は、三人の師匠と言ったところである。

それを道場の脇で三人の女性が見ている。

ユタカとナズナは見慣れた光景の様で笑顔で

セーレンは若干引きつりながら。


戦場からここに連れ込まれた彼女にはカナメの強さをよく知っていたから

余計に衝撃に感じていた。


目の前で宙を舞う男性陣は、確実に一個小隊を一人で壊滅できる人材だ。


その人材たちが、なすすべもなく一人の妙齢の女性にぶん投げられている。


しばらくして、彼女の思考は停止する。

『世間は広いな』と。


そして、再び転がる男性衆。


それを意に介さず、元気な妙齢の女性は

「まったく、腕前は上がっていないくせに妙にしぶとくなって…

面倒だわ」

と、割と辛辣に評価する。


呆けているセーレンに

「次は私たちだよ」

と、ユタカが声をかける。


「へっ?無理ですよ。あんなの。宙を舞いたくありません!」


「それは大丈夫。手加減してくれるから」

ナズナの元気な声も響く。





だが、彼女たちの甘い考えは

「手加減しないよ、アンタたちだって実戦に出ることもあるだろう。

特にナズナ、アンタ前回の失態もあるしね。

セーレンに関しては特に元軍人だろう?

ならきちんとしごいておかないと後で面倒ごとが多くなりそうだからね。

覚悟しな!」

カヨコの無常な言葉でかき消される。



その後、学校帰りの子供たちが道場に遊びに来るまで

道場からの悲鳴と地響きは、耐えることはなかった。



ああ、無常である。



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