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GLAIVE (狂炎伝承)   作者: 団栗山 玄狐
Ver.04 日常編その2
33/54

act32 平穏なeveryday-007

act32 平穏なeveryday(日常)-007



さて、どうもユタカです。

私は今ある疑惑の解明をしたいと思っています。


あの朴念仁の不愛想が本当におみくじでクリスタルしか引かないのかをです。

決して、デートしたいからじゃなく、恋敵が増えそうだから彼を振り向かせたいからでもありません。


興味と疑問を解決するためです。はい。


もともと休暇になったらそのおみくじがある神社に連れてってほしいと頼んでいました。


やっとこさです。


なんせ、問題ごとが起きてその後始末が思いのほか時間がかかったからなんですけど。


いくら相手に非があるとはいえ、結構な数の人間を無力化したんですから

警察としても事情聴取が長いこと長いこと。


さらにマスコミ関係者がわんさかやってきて静かな農村は大騒ぎ。

それが収まるまで結構な時間がかかったからなんですけどね。


今でも時折マスコミ方らしい人が来てはネタ探しに奔走している。


暇なの?なんて思うくらいです。


まあ、それはさておき検証です。


ちなみに2人で行くわけじゃありません。

ナズナちゃんもいきます。本当はペルボ君もいく予定だったのですが彼は探偵社の上司につかまりました。

どうやら仕事が終わっていなかったようで連行されていきました。


まあ、ナズナちゃんは残念がっていましたが仕方がありません。

神社までは車で行くことになったのですが、軽車両でカルウ君運転で向かうことになりました。


場所は隣にある富田林市。

そこにある美具久御魂神社にそのおみくじはあるらしい。


なんでもカラフルな手のひらに載るほどの小さな巾着がたくさん入っている箱に手を入れ一つを取り出すというもの。

中身何て見えない上に形もまばらで石の種類も多いらしいです。


なのにいつもクリスタルばかりなんてある意味強運なのではなんて思いますが、意外と面白い特技にも感じます。

なのでじっくりと検証しようと思ったのですが、あの朴念仁。

見事なまでに目的地に着くといきなりおみくじを引き、巾着の中の石を見せ確認させて帰ろうなんて言い始める。


観光しようよ、なんて思います。

そう、目的地に着き目的を果たし終わりという感じです。

それだけしか頭にありません。

面白味のかけらすらないのです。


こっちは、デートじゃないけど一緒にいろいろなところに行けるなんて考えてドキドキしていたのに・・・。

拍子抜けです。



さすがにナズナちゃんも神社の名所を見て回りましょうやどこかに遊びにも行きましょうなんて言ってくれて

何とか行くことになったのですが、何だろう?やるべきことやったら終わりみたいな考え方しかできないみたいで彼は。


この先が思いやられるというか、常識を教えないととか考えます。


まあ、これからなんでしょうけどね。


あの能面朴念仁にいつか私に振り向くようになんとかしてやるなんて決意してしまいました。


いや、彼のことが好きなわけじゃないですよ。


ただ悔しいだけなんですよ、なんで言い訳してんだろ私。


でも、こんな何でもない日常もいいですよね。



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