表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GLAIVE (狂炎伝承)   作者: 団栗山 玄狐
Ver.03 宗教団体《幸福の導き》
13/54

act12 村人たちのstrike back 1

コロナのおかげで仕事が面倒なことになり目が回っております。

皆さんもお気をつけて

act12 村人たちのstrike back (反撃)1


「あ、コウイチさん。そっちは何かあった。」

カルウは携帯で連絡をしている。


「ああ、あった。どこぞのテロリストが暴れている。」

本社にいる椚コウイチは携帯を片手に廊下を歩いていた。


「そう、こっちもだよ。こっちは片づけて情報まで引き出したんで報告しに来ました。」


「それはメールでくれ。こっちは、今から暴れている奴らを制圧しに行くところだ」


「他のとこにも奇襲をかけているようです」


「面倒ごとが多いな。情報はありがたくもらう。他の所にもフォローを頼む。」


「はい。そっちも早く無法者どもの回収をお願いします。」


「ああ、何とかするよ」

椚コウイチは携帯を切ると大きくため息をつき、暴れている奴らの所に歩いていく。


場所は変わり、山中に移る。


村に入る林道で駅からの直通の道そこには山小屋があり、その山小屋は林業屋、通称山師の小屋である。

ここの山師は、山の管理だけでなく消防士の特殊救助官も兼ねている。


つまり、仕事と訓練を兼ねているだ。

その為、別名村最強の部隊とまで言われる。


そこに白装束の一団が現れる。

人数は二十人ほどで目的は林道の封鎖である。

重火器を手に道を封鎖し始める白装束の一団。

そこに山師たちが鉢合わせする。


「お前ら何やってるんや。」


と頭に手ぬぐいをつけたムキムキの男たちが迫る。

「とまれよ。貴様らここはな、神の意志のもとに封鎖する。そして浄化するのだよ。

貴様らたちは、聖なる神に選ばれたのだ。光栄に思うのだな。」

といい、銃口を向ける。


「あほか。そんなセリフが行動とあってへん奴らの言い分がと通用するか」

と歩みを止めない彼らに対し、銃口を上に向け一発撃つ。

乾いた破裂音が山に響く。


さすがに立ち止まる山師たち。


「貴様たちに反論などない。ただ、神の意志に従え。それだけだ。」

白装束の一団の中のリーダーらしき男が口を開く。


「我は《幸福の導き》の執行官タキガワである。貴様たちの心を浄化し、神聖なる神の使徒となるべき存在なのだ。

さあ、我らとともに歩もうではないか」

執行官タキガワが両手を胸の前で大きく開く。


「はん、都合がいいな。自分達の都合の悪いことは異教徒で敵扱いか。自分勝手に自分の責任から逃げる言葉やな」

山師の一人が吠える。


「貴様、執行官どのがこれほど言っているのにその態度はなんだ。」と二人ほど銃口を向けてきた。


さすがに立ち止まる。銃が本物であることは先ほど証明済みだ。


「うるさいな、なにしてんだ」白装束たちの後ろにある山小屋の扉が乱暴にあきそこから小柄なザ・頑固親父的な男が現れる。


「改めて、《幸福の導き》の執行官タキガワである。・・・」


「ああ、カルウから聞いていたアホどもか」


執行官タキガワがしゃべるのを遮って言い捨てる。


「君たちは我らの大切な信者となる人間だ。あまり手荒なことをしたくない。おとなしくしていただけないか。」


「笑わせるなや。拳銃突き付けて手荒なことはしたくない。本気で言ってんなら確信犯かど天然しかおらへん。」


「話をちゃんと聞いてほしいのだが」


「オレは話をしてるで。アホな言い分をしている分際で真人間気取ってるんやない。この山本組にケンカ売りに来たんや。

 さっさとお得意の《浄化》とやらをやればええやないか。巷で有名な宗教テロ組織《幸福の導き》さんよ」

と山本組社長 山本ヒロフミは言う。


「我らを誤解する連中の言い分など聞く必要性はない。我らの神が唯一無二なのだから。」

執行官タキガワは冷静を装う。


「めんどくさいな。あんたらと無駄な会話するつもりはない。あんたらは自分に都合のいい答えしか聞かへんからな。

 意味なんぞない。悪いことしたら罰を与える。これが世間の常識や。」


「何を言っているのかね。神の意志に悪いことなんてあるわけないだろ。常に我らの行動が正義なのだから」


「さよけ、なら野郎ども。こいつらをさっさと片付けろ。ほかのところにも応援に行かなならんからな」


「「「「はい!」」」」

他の山師たちが動き出す。

白装束たちは慌てた。自分たちが圧倒的に優位のはずだ。なのに相手はひるまず襲い掛かってくる。

銃口を向けるがすぐに視界から消えるあわてて探すと頭部側面から強い痛みが走る。

そのまま、地面に転がる。

他の白装束たちは拳銃を構える時間すらなかった。

それは、執行官タキガワも例外ではなかった。

山本に腕をつかまれ、顎を掌底突きを食らい混迷する。

動きが早く、素人のソレとは根底が違う。これはプロの動きだった。

最初の優位さはあっという間になくなった。

ほんの一瞬で形勢は逆転した。と、いうよりももともと優位などではなかった。


白装束たちは御託を並べただけで簡単に制圧されてしまった。

「さてと、それじゃあ。ジュンジ、二人ほど連れて道の駅に行ってくれ。奴らは道の封鎖と主要箇所で暴れているらしい。

他はあまり問題にはならないが道の駅はかなりやばいかもしれんからな」


「「わかりました。さっさと始末してきますわ」」

と一般人とは思えない返事をした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ