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GLAIVE (狂炎伝承)   作者: 団栗山 玄狐
Ver.01 狂気の眼
1/54

プロローグ

 全てを包み込む漆黒の闇を引き裂こうと

 紅蓮の炎が火の粉を振りまきながら舞い踊る。


 安息と恐怖を与えるべき、静寂の深夜に街を飲み込まんと轟音響く中、

 舞いくるう紅蓮の炎の前に人々はただなすすべも無く逃げ惑うだけだった。


 ビルは沈みこむ様に崩れ、灰塵が吹き出すように舞上がり、

 家は焼け落ち、

 その崩れる様を見つめることしか出来ない持ち主達に失望と嘆きを与えた。

 街のあちこちから溢れ出す煙の臭いと悲鳴。


 まるで絨毯爆撃後のような光景が広がっていた。

 そんな中で銃声が街中に響くが、

 人々はそんな事にすら気に掛ける余裕も無かった。


 燃え盛る街に不釣り合いな程のキレイなスーツを着た男達が

 目を疑うような状態で存在していた。


 一人は、首をダランと下げた状態で壁にめりこみ、その瞳は虚空を眺める。

 又一人は、アスファルトの道路にクレーターのように

 空いた穴に腰が沈み、海老反りするような形で背中と足が重なる折りたたまれ、

 目から赤い涙を口からは白い泡を流しながら尽き立てられていた。


  そして、もはや人の形すら保てないモノたちは

 脳漿や眼球、指や足がまるで道路に転がる石ころのように落ちており、

 道を赤黒くなった血が染めあげていた。


 目を覆いたくなるよう光景の中で最後の犠牲者となるべき男性に

 1m弱ほどの人影が緩やかな足取りで迫っていた。


 彼は、必死の形相で手にした拳銃を人影に向けて撃ちまくる。

 人影は、まるで舞うように全ての弾を避けていった。


 平静を失ったいた彼の目には、

 全て弾が人影をすり抜けていったように見えたのだ。

 彼の顔が恐怖に歪み、眼には涙を浮かべ、迫り来る自分の運命を呪った。


 人影は彼の頭を右手で掴むとそのまま道路に叩きつけた。

 その瞬間、ぐしゃっという何かが潰れる音と地響きが辺り一帯に響いた。


 その人影と彼は、その音とともに姿を消したのだ。

 だが、少しして人影の上半身が道路から表れた。

 その場所を上から見ると人影と彼を中心に半径3m、

 深さが1mほどの穴が空いていた。


 自ら作った鮮血の泉にたたずみながら

 人影は、鮮血と脳漿に濡れる右手を眺め、しばらくしてからこちらに振り向くと

 頭と思われる所に赤い眼の形をしたモノが爛々輝き、口角上がり

 まるで殺戮を楽しんでいるように見えた。


 その姿は、まさに狂気の眼を持った者と言うのにふさわしく、

 以降その人影のことを「マッドアイズ(狂気眼)」と呼ばれることとなる。


 そして、時を同じくして世界各地でこの街を

 含めた7都市が同じように壊滅した。

 のち、壊滅した7都市のことを”狂炎消失都市”と呼ばれる事件となる。


 この事件より15年後 ~ 物語は新たに紡がれる。

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