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第3話

二人が帰ったことによりすることがなくなった。


夜は危険なので森の中へ避難する。


本当に強いモンスターは昼間に堂々と狩りをして夜は眠る。

夜行性モンスターはだいたいが中途半端の強さなので囲まれなければ問題はない。


わざわざ夜の森に入るのは、モンスターよりも人の方が恐ろしいからだ。



村に限ったことではないが余所者は歓迎されない。

特に辺境の村ではそれが顕著で、ノンプレーヤーキャラによるプレーヤーキルが起こるくらいに余所者を排除しようとする。



運営にユーザーからクレームを入れたが、回答は「NPCの言動行動はAIにより、自動設定されています。また検査した結果問題もありませんでした。辺境に住まう人たちは以下のベース条件を満たしています。広大な農地や特産物、産業もなく、何もない辺境に留まり続ける事」



村八分はゲームの世界でも起こる。そして都市や町と離れているので秩序を守るための衛兵もいない。


つまり、その村の村長や自治会がルールであり絶対なのだ。



プレーヤーは言う、村へ行くなら武具を固めろ。殺すつもりで行け。



そう言う場所に住んでいるのに外の世界に興味を持ち余所者に好意的に近づく少年少女はこの村の、この世界のイレギュラー的存在だ。



そんな彼らがいてくれたお陰で少し心が安らかになった。



俺がわざわざ危険を犯してまで、辺境に来てるかと言うと、あるスキルを手に入れるためだ。



このゲームはオートマッピングもなければ、地図の表示すらない。

地図は自分で作るもの。この世界での常識だ。

主要都市やダンジョンなど人の出入りが多い場所は地図に価値があり、商売として取り扱ってる人がいるので購入もできる。


基本的に地図の販売はしていない。

どこに何があるかは大まかな方角さえ分かれば十分で、手間暇かけて周辺地図を作る必要もない。

地図を作れるほどの人材の確保の問題もあるだろう。



で、話を戻すと辺境の村を回ることで「トラベラー」の魔法が手に入るからだ。


魔法効果は全ての移動力のアップ。

徒歩や馬、馬車、舟など全ての移動手段にバフをかけれる。

なぜ辺境の村に行くことで移動力アップにつながるのか謎である。こじつけ感がただよっている。



そんな戦闘に役に立たないマイナースキルを普通のプレーヤーならわざわざ時間をかけてまで修得する魔法ではない。


魔法を覚える前に目的地に移動してしまった方が圧倒的に早いからだ。


そんな超マイナースキルを何故手にいれようかと言うと、俺がスキルコレクターだからだ。

コレクターと行っても全てのスキルや魔法を覚えるのが目的ではなく、スキルや魔法を一通り揃えてみたいと思ったのがきっかけで始め、初級にあたるものをひたすら集めている。



戦闘ではあまり役に立たず、非戦闘の事をするにきても範囲を絞って育てていないので超器用超貧乏になってしまっている。



ゲームに囚われた今は超器用超貧乏がため辺境に来てしまったことを後悔している。



俺、もし次にゲームするときは王道プレイをするんだ。

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