第2話
この囚われた状態が俗に言うデスゲームなのか、復活可能な監禁なのかと聞かれたら、復活不可能で死んだら現実世界へ強制送還の軟禁の線が濃厚だ。
そもそもダイブ型ゲームの安全基準はデスゲームが出来ないように調整されている。
ゲーム中で気を失うと強制的にログアウトされ、現実世界で目が覚める。
睡眠でも同様に接続が遮断されるはずなのだが、どういうわけか起きたら現実世界ではなく仮想世界で目覚める。
現実世界の起床と同時に自動ログインになっているのか、そもそも寝てるようで寝ていなくてログアウトしていないのか。
死ねば戻れる。
そこは間違いないと思うのだが、100%の確信はない。
それと今回のアップデートも気掛かりの1つだ。
俺が知る限りはこのゲームでの死亡はキャラクターデータの削除だった。
過去形なのは今回のアップデートの1つに課金救済措置が盛り込まれたからだ。
数年~10年以上プレイしたキャラがふとした拍子で死亡しキャラクターデータを削除され、絶望し自殺する人が多く存在する。
復活できないからこその緊張感、リアルさがなくなってしまうと反発もあったが、自殺者問題は軽視出来ないとし今回のアップデートに組み込まれた。
10万円でキャラデータ10%保障。
100万円でキャラデータ90%保障。
全保障はリアルマネーアタックとばかりに特攻する人が出ることを懸念し実施されていない。
長年やってきたゲームなので、俺は90%保障を付けた。
死亡した時に口座から100万円引かれる形でキャラデータが保持される。
ここで問題なのが、今この世界で死亡した時にログアウトされずに口座から100万円引かれて復活する可能性があることだ。
キャラデータ削除よりも痛い結果だ。
あと金額保障を付けたことで、行動がより慎重になった。
死亡しキャラデータ削除されたら引退しようと思っていたので、わざわざ死にには行かないが消極的なプレーではなかった。
リアルマネーが失われる可能性が出たことにより、従来より安全に行動しようとしている。
ゲームはゲーム。リアルはリアルでしっかり分離しとけば良かったと若干後悔している。
俺、このゲームから脱出したら保障制度の登録解除するんだ。




