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滅びた民族と俺の話  作者: 春川 歩
封印されし人間
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滑り落ちた場所は、不思議な場所でした。

「この場所、もしかしたら闇の集団の作った基地なのかもしれないな……」

そんな独り言を呟いてしまう程度には、荒れ放題の部屋の中に生活感というものが色濃く残っている場所や、子供の落書きなんかが残っている部屋があり、600年前の出来事だというのに、ここに人が居るのではという感覚をこの洞窟は俺に伝えてきた。

俺は、洞窟の中をずっと歩き、出口の手掛かりになりそうな場所がどこかにないかと探して、時折ある部屋の中に入っては、中を拝見し、何もないことを確認したら出てくるということを繰り返していた。

「あーぁ、お腹、減ったなぁ……」

今の時間を知るために携帯を取り出すと、そこには既に午後の6時を指し示している。

「寮長に怒られることが確定した……アンニュイなぁ。」

そんなことをいいながら、次の部屋を見てみる、色々と見て回った結果、その部屋は今までの部屋とは違い奥に扉があることに気が付いた。

「なんの扉だろう。」

そう口にしながら半開きになっている扉の向こうを見た、そこには、大木が部屋の中に鎮座しており、その大木から夜だというのに何故か光が漏れ出ている、しかし、広すぎて全容はよくわからない。

そして、俺としては何があるか気になったから、扉の向こうに足を踏み入れて部屋の中を見渡す、すると、部屋の中には木の根っこだと思われるものの周りに骸骨が散らばっていたり、骸骨が突き刺さっている木の根っこがあったりした。

よく見てみようと骸骨の近くによって、その服装を見てみる、そうして分かったこととしては。

「こいつら、全員研究所のエンブレムを付けてる……」

研究所のエンブレムと言うのは、光の集団が付けている、自分の事が光の集団の組織であって、なおかつその研究所の一員だということを指し示したものであり、結構古くからある由緒正しい組織のエンブレムであるということ。

確か、この森の中には闇の集団がいて、それを光の集団が全て撃ち滅ぼした場であると聞いたことがあると、森に入るか入らないかというときに思い出したということを思い出した。

「ここで、なにがあったんだろうか。」

そんなことを考えながら部屋の中を見て、大木の前にまで来た時に、気が付いたことがある、それは。

「木の根の間になにかある?」

そう、白くて人一人分の大きさがある水晶の塊が木の根の間に挟まるようにしてあったのだ。

「なんでこんなものが、こんなところに。」

そう思い、その水晶に触れようとするが、手が届かない、辺りを見渡しても特に何もないから仕方なしにその場を退く、すると、地震が起こった。

驚いて2、3歩後ろに下がると、木の根が左右に分かれ、白い水晶と共に台座も現れたのだ。

少しの間放心していたが、頭を振ることによって正気に戻る、地震よりもなによりも、白い水晶と共に現れた台座に興味を惹かれた俺は。

「なんだ?この装置は。」

そう呟きながら恐る恐る水晶に手を触れると光と共に水晶は消えて、そこには一人の黒髪の青年が横たわっていた。

「えっえっ?どうしてこうなった?」

台座を見て見ると、何やら文字が書かれているのに気が付く、気が付いただけで、昔の文字だったため読めなかった。

のちになって、ここに書かれていることが、光の集団に洗脳されていない、闇の集団員になれる素質のある者だけがこの台座の封印を解くことが出来ると書かれていると教えられるのだが、それはまたかなり後の話になる。



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