久城美咲、おもてなしを受ける
ブクマがさっそくついてうれピーって感じです。
非常に読みにくいと思うんでぇ、バンバン感想いってください。
目の前に広がった光が収まったと思うと明らかに"空気"が変わった。
私は恐る恐る目を開けてみると・・・
「おぉ!そのような奇特な姿!間違いなく[異界の勇者]!」
いきなりそう言われてビックリした。
どうやらそう発言したのはこの国の王様のようだ、格好もいかにも王って感じがする。
その周りには偉そうな大臣やら騎士やらが珍しいものをみるような目でこちらを見てくる。
そういえば勇者召喚にあわせて送り込むとかそんなこと言ってたね、納得。
「わしはこの[アルン・ディ・スカ王国]の王、"ソレ・アルン・ディ・スカ14世"という。勇者よ、いきなりだがそなたの名を教えてはくれまいか?」
王様は比較的温和な声で喋りかけてくる、異世界物って普通最初の王様は偉そうなポジションだと思っていたけれどこの国の王様はそうではなさそうだ。
「あ・・・はい、私の名は久城美咲と言います」
「クジョウ・ミ・サキ・・・良い名をしておるな」
王様が盛大な勘違いをしているので即座に訂正する。
「あっ、いえクジョウ・ミサキ、です」
「ほう、これは失礼した・・・2つしか名がないのか、珍しいな。まぁそれはさておきさっそくミサキ殿のスキルを見せてほしいのですがよろしいかな?」
この世界の人間は名前が4つに分かれているのかな?と疑問に思っていたらいきなりスキルを使ってみてくれといわれた。
「ス、スキルですかぁ?」
自分で言ってて間抜けな声だ。
「えぇ、本当に勇者なのか見ておきたいのでな・・・」
スキルはたぶん能力のことだろう、異世界物ではどっちも混同しているからね、けど、しまった、あの白いやつに能力の使い方聞くのを忘れてた。クソォ~今度会ったらぶん殴ってやる。
「むむ、その様子だとスキルの発動をしらないと見える、では教えてしんぜよう。まず[ステータスオープン]と唱えてみてくだされ」
優しく王様に説明された。優しすぎるでしょぅ。
とりあえず待たせるのも悪いので言われたとおりに唱える。
「それじゃぁ・・・[ステータスオープン]!」
そう唱えると目の前にゲームで見るような自分のステータスが表示された。
本でよく見るような現象を現実に体験してワクワクしながら見てみると
【 名 前 】 クジョウ・ミサキ
【 年 齢 】 17
【 二つ名 】 異界の勇者
【 職 業 】 召喚士
【 レベル 】 1
【 体 力 】 30
【 魔 力 】 1200
【 攻撃力 】 4
【 防御力 】 5
【 俊敏性 】 26
【 スキル 】 鑑定 アイテムボックス 召喚の心得
【固有スキル】 召喚
【 魔法 】 身体強化
う~ん、いかにもって感じのステータス表示だ、まるでコピペしたかのような表示である。
それにしても・・・
「私魔力以外貧弱すぎない・・・?」
その独り言に対し王様は
「これは・・・いかにもな魔法使いのステータスですな、まぁ流石に魔力以外が低すぎますが魔法の身体強化でなんとかなるでしょう、それに勇者ということも確認できましたしな」
んぇ?もしかしてステータスって私以外にも見えてるの?しかもこれだけで勇者って確認できるの・・・?
その疑問を解消すべく私は聞く
「これだけで勇者って認められるっていうことは、もしかして[ステータスオープン]って誰にでも使えるようなスキルじゃぁないってことですか?」
「えぇ、[ステータスオープン]とは特別な存在にしか使えないスキルでな、過去にも使えたものは召喚された異界のものぐらいなのだ」
ほぇ~っと関心していると
「普通はこの[自己愛の鏡]というアイテムを使うことで自分や他人のステータスを見れるのだが・・・まぁそれは置いといて・・・」
あ、あの変な名前の鏡で私のステータスを見たってわけね、それにしても名前がさっきからすごいわね・・・
っとそれはおいといて、いきなり王様が真面目な感じになると
「異界の勇者"クジョウ・ミサキ"よ!どうかそなたの力でこの世界を脅かす魔王を倒してはくれまいか!そのためならこの"ソレ・アルン・ディ・スカ"支援等は惜しまぬ!だから、どうか・・・!」
いきなり膝をつき頭をうなだれ懇願する、周りを見ていると家臣たちも同じようにしていた。
「えぇ・・・ちょ、顔をあげてください!」
いきなりのことで驚いた私はとりあえずこの行為をやめさせた。
「いきなりのことですまなかった・・・とりあえずはこの世界の情勢について説明しましょう」
そういいながら立ち上がった王様は指をパチンッと鳴らせる、その次の瞬間一斉にメイドが私を取り囲む。
「---とりあえずはいきなり召喚した無礼のお詫びということで、食事でもしながら、ですな」
この王様、できる!