おじいちゃんの領地へいく
こうして本国に旅立つ僕は、初めて馬車に乗りました。
王宮の中では乗ることないしね。
こういうのって良く映画で見るけど、乗ってみると尻が痛いし、身体が跳ね上がるからつらいわー。
前世の生活がいかに生きやすいかがわかった気がする。
体験しないと分からないことってあるよね。
しかし、この国の中枢が屑なことが窓からの景色でも良くわかる。
国民の顔が暗いんだよね。
もうオーラ―が死んでる感じだよ。
こうやって侯爵家の馬車で移動してるけど、臣民のみなさんは無関心。
悪いことでもないし、目立ちたちわけでもないけど、これで良くわかるよ、王家への尊敬の度合いとかそんなものかな。
しかし、王都を離れれば離れるほど、人々が搾取されてひどいめにあってるのが良くわかるわー
こんなんで良くこの国やっていけるよね。
まあ、暇なんでそういうのをつらつらと考えていました。
そうして僕は、長い旅の末に、おじいちゃんの領地にやってきたのでした。
「どうだ、ここがお前のおじいちゃんの領だ」
「すごい、あれって海だよね」
そうおじいちゃんの領地は、なんと港のある街だったのだ。
やったー魚料理がたべれるだろうな
王宮でもないことはなかったけど、変な味の奴が多かったし
新鮮な魚を食べれるなら、王都なんかどうでもいいって感じだな