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姉上と仲良くなれそうです

僕は王子である、それも長男っと思っていたら、そうでなかった。

正妃と第二王妃(僕母)以外にも庶子はいっぱいいるのだが

母親の身分の関係で王族入りはできなかったのと、勇者補正の僕母と姉母にはかなわないからと、取り巻きのような形で周囲にいる感じなのだった。

顔も知らない兄弟がいるのってなんか不気味な感じがする。

舞踏会や何かの催しで子供を見かけると、あれ兄弟かもとか思ってしまうからだ。

それと同時にしゃべったこともないから案外関係ないかもと言う気持ちもある。

公式の姉であるメアリーベル王女殿下以外はまあ認識しなくていいと言うか、兄弟それは政敵になるか組するかの問題で認識せよ的なしょっぱい感じだ。

もちろんメアリーベルは最大の敵なんだが、僕の舞踏会でキレました騒動から、僕に会いに来るようになってしまったのだ。

「えーっと、他の兄弟には会いにいかれないのですかー」

うっとうしいので聞いてみるのだが、にっこり笑って答えられる。

「他の方にもお会いしておりますよ、ただエドワード殿下とはもっと仲良くなりたいのです。同じ国を憂い、いつかは共に戦う兄弟なのですから、国家を割るようなことがなきようにしたいのですよ」

とか言われてしまい。

うちの祖父号泣き!「姫様はご立派でござりまするー」的なことを言ってたので、なし崩しにーよく来るんだよな。

「しかし、メアリーベル殿下の御身に何かありますれば、エドワード殿下のお立ち場が」

とかナイスなことを側近がいさめてくれる。いや僕らへのけん制&嫌味?

「わたくしをそいらの者と同じとするでない。何があろうとエドワード殿下には病気一つさせぬようにいたしますよ」

そう、我が姉上には毒も病気も効きません。最強白魔術師ですからね。

まあ、あと何年かしたら魔とか言う漠然とした奴と戦うために死地に向かう同志だから、ここである程度相手を見定めたい。

 できるなら仲良くしときたいと言うのもあるだろうね。

 宮廷のアホ貴族や毒親どもは子供使って気楽にしたい放題だけど、戦うのは僕らなんだもんな。

 気を抜くわけじゃないけど、姉上とまあ仲良くなっておいて損はないかもとか思っている僕に、生活を激変させる事件が起こったのだ。

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