メノティリア・クリスタル

　ロレス・ラックファンは９才の時、父親と訪れていた港町ルマスで大規模火災に巻き込まれてしまう。父親を亡くし、自身も大きな火傷を負い生きる希望を失った。
　
　ロレスを救ったガイルアード騎士団から、火災を起こしたのは世界大戦で敗北した魔力を持つルアーニ人だと告げられた。

　深い悲しみと苦しみを抱えたロレスだったが、青年騎士リジックの言葉で、ロレスは再び歩き出す事を決意する。

　時は流れ１７歳になったロレスは、恩人リジックを尋ねる為旅を始める。旅先で出会ったのは自身の命を断とうとしていた少女、マトリカリア。

　震え、迷う彼女にロレスが伝えた言葉は『生きろ』だった。そして、マトリカリアの提案で、二人は共に旅をする事に。

　二人を待っていたのは謎の物知り女性、リヴァラ。彼女は八年前にロレスを救ったリジックの妹だった。彼女との出会いが二人の運命を大きく変えていく。

　道行く先々で沢山の人々と出会い、いつ戦争が始まるか分からないという緊迫した真実を知ったロレスは、後に大きな選択を迫られる。