プロローグ 1話じゃ終わんなかった
私のやる気と皆様からの感想で頑張ります。
ある日、いつも通り高校へ早く登校して、部室で友達の森田 洋介と話していると、洋介が
「freedom heroって知ってるー?」
っと聞いてきた。取り敢えず、俺が思ったことを一言で表すなら
「はぁ?」
だろう。何故なら1月前、朝の全ニュース番組が緊急特集をしたからだ。理由?そんなの簡単だ。なんとfreedom hero通称フリヒロは、世界初のVRMMOなのだ。2250年の5月から今年2265年の2月まで製作にかかった、ノーベル賞確実なゲームなのである。
知らない人は、少なくともこの高校にまず居ない。何故ならニュースで放送されてからほぼ毎日、話題はこればっかだからだ。それにも関わらず、ゲームそのものの存在を聞いてくるのは、バカなんじゃないだろうか。
「逆に、知らねー奴居ねーよ!」
「ゴメーン、間違えたー。発売日知ってるー?」
「発売日、決まったのか?」
それは、知らなかった。こいつはかなりのゲーマーだから、その手のことなら耳が早い。これで、俺より頭良く運動神経抜群のが、凄くムカつく。
「来月の11日だよー」
「βテストは?お前テスターだろ?」
「今日から1週間だよー」
マジか。こいつ、これからうるさくなるな。というか、バグ出たら治せるのか?たった3週間で?
「大丈夫だと思うよー。一昨年には、ほぼ完成してて2年間調整してたららしいからー」
調整期間長いな。スキルが多いらしいから、全部やるのに時間がかかったのだろうか。
「まあ、俺は販売されんのを待つしかないか」
「僕は、貰えるからいいんだけどねー」
そうだったな。βテスター(500人)は、全員貰えるんだったな。うらやましいぜ。こっちは、冬休みから続けているバイトの給料と親からのお小遣い全部使うのに。さすがに、20万は高い。
「βテストで分かった情報は、教えてあげるー」
「いや、自分で調べる。そもそも、俺とおまえじゃスタイルが違うしな」
フリヒロには、種族・職業・武器スキル・魔法などがあり、それぞれがいくつもあるためスタイルがばらけてしまうのだ。俺と洋介は、元々好きな武器や魔法の属性が違うためフリヒロでは、かなり違うものになるはずだ。
「なら、基礎的なことだけ教えてあげるよー」
「それぐらいなら、いいか。基礎的なことでも、事前に知っといた方がいいからな。」
「任しといてー。まあ、有紗や鈴羽ちゃんも、βテスターだから教えてもらえると思うけどねー」
「ん?有紗は知ってたけど鈴も?」
今川 有紗。洋介の幼馴染で、家も隣。元気で活発。洋介に感染させられ、軽めのゲーマーになってしまった奴だ。βテストに応募して、見事当選しちゃったらしい。
浜里 鈴羽。俺の幼馴染で、家は俺ん家の正面にある。俺は、鈴って呼んで出る。礼儀正しく物静か。あいつは、ゲームをあんまりしないんだが、βテストに応募してたのか。知らんかった。
ん?何々、お前は応募したのかって?してねーよ。いや、するつもりだったんだが応募方法が、ハガキだったんだよ。家にハガキが無かったから買いに行ったら、誰が買い占めたのか知らんが、ハガキどころか50円切手も売り切れてたんだよ。しかも、俺ん家から半径2㌔のコンビニ・スーパー全てで。
「有紗が、10枚応募したんだけど2枚当たったから、鈴羽ちゃんにあげるってー」
「なるほど。お、そろそろ朝礼だな」
~教室~
「おっはよー」
「おはようございます」
「おはよー。有紗、鈴羽ちゃん」
「おーす」
そういえば、俺の名前を言ってなかったな。
『おいお前ら、出席取るぞ! 池田! 上野! … … … 松崎!』
「うーす」
松崎 春路。それが、俺の名前だ。
皆様は、小説書く時に何を大事にしますか?
教えてくださーい。