21/27
二十一
深い闇の中で、誰かが私を呼ぶ声がする。
誰だろう。
聞いたことのある声だ。
すると、うっすら闇の開けた空間が現れた。
ここは一体?
・・・すまねぇ。
誰?
頭の中で声がする。
周りを見渡してみるが闇ばかりが広がっている。
・・・俺たちはお前と生きれないんだ。
・・・どうして?
今度はさっき名前を呼んでいた声だ。
・・・住む世界が違うからだ。
・・・その子はどうするの?
・・・こいつは使命を背負って生まれてきた。その使命を果たさなくちゃならねぇんだ。
・・・それが運命なの?変えられないものなの?
誰が喋ってるんだ?
私の思いは声にならないまま消えていく。
そして、私は再び闇に包まれた。




