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神より選ばれし偶像たち  作者: 水無月はたち
第1部 解散
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第2話 我慢の限界


 我慢の限界だった。

「ちょっと待てよ!」

 ついに切れた。慎之介がテーブルを叩く。差し入れの焼き菓子が籐籠から飛び散る。

「いまの言葉取り消せよ」

「どの言葉だよ?」

「園児のはしゃいでるってやつだよ」

「そのとおりだろが!」

「ざけんな!」

「ふざけてんのはてめえのほうだろ。お遊びでやられたらこっちが迷惑なんだよ!」

「もいっぺん言ってみろ!」

「ああ、言ってやるよ! てめえの芝居は保育園レベルなんだよ!」

「もう、もうガマンなんねえ!」

 真っ赤な顔して慎之介は拓海に殴りかかった。拓海はそれをひらりと躱したが、慎之介の体当たりを食らって、持っていたコーヒーを床に落とした。

「上等じゃねえか!」

 拓海の顔も赤みを帯びて来る。慎之介の胸ぐらを掴み上げた。慎之介も拓海の胸ぐらを掴む。そうして二人が激しく揉みあう。

 騒がしい声を聞きつけ葉室剛士(はむろたけし)が控室を覗く。喧嘩している二人を発見する。

「や、やめろ! なにしてるんだ!」

 絡み合う二人を引き離そうとする。

 慎之介が叫ぶ。

「邪魔すんな!」

 二人の間に体を押し入れて、剛士が諫める。

「何があったか知らないけど、喧嘩はやめろって! 仲間じゃないか!」

 それを聞いて拓海は凍り付くほど冷たい笑みを浮かべた。

「なかまねえ・・・。それ、虫唾(むしず)が走るぜ」



挿絵(By みてみん)


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