第5話 日本占領の戦力「皇菊軍」
和樹は教官である古城清正から皇菊軍の説明を受ける。
─地下皇居内「皇軍育成学校」
「俺は教官の古城清正、陸軍大佐だ」
いかにも教官といった感じの厳格そうな男だった。
「よろしくお願いします。こ、古城さん」
ドゴッ!
腹に拳が飛んでくる。
「古城『教官』だ! 二度と間違うな!」
クソッ、マジかよ。この組織みんなやべぇよ。
「失礼しました。教官」
「次から気をつけろ、これから貴様には皇菊軍の説明をする」
皇菊軍は「陸軍」「海軍」「空軍」「特殊サイバー軍」の4つの軍隊に分けられている。4組織を統べるトップは帝、各組織のトップは陸軍大将、海軍大将、空軍大将、技術大将の4人。他の階級は大日本帝国の軍隊を踏襲している。
「陸軍」、人数は約13万人で皇菊軍の主戦力だ。主な任務は地上戦、制圧地域での支配などだ。装備は国産の小銃や装甲車を有している。国内の小銃や装甲車の工場は既に占拠済みだ。
「海軍」、人数は約1万人。主な任務は海洋戦、戦略的牽制などだ。装備はステルス艦艇、原子力潜水艦の配備を予定している。
「空軍」、人数は約5000人。主な任務は長距離偵察、ドローン攻撃、爆撃などだ。装備は第4~5世代戦闘機、最新ドローンなどの配備を予定している。
そして最後に「特殊サイバー軍」、人数は約500人。主な任務はサイバーテロ、世論操作、システム統制、インフラの掌握などだ。装備は高度なAIシステム、量子暗号通信、また世界中のネットワークを監視、一部を操作できる独自のシステム「菊花ネットワーク」を有している、現在軍事関係で操作可能な国家はアメリカ、韓国、の2国だ。
各軍隊には元自衛隊員も多数いるぞ。我々の第一目標は日本占拠及び大日本帝国の復活なので陸軍、特サ軍以外は控えめな戦力だ。日本を占拠次第臣民に兵役を課すつもりだ。
「待ってください教官!」
何なんだこの組織は、まず人数が多すぎる…
「工場を占拠? 元自衛隊員? 菊花ネットワーク? 何なんですかこの組織は」
教官が口を開く。
「黙れ! 貴様は組織に身を捧げる兵士だ! 黙って従え!」
さすが教官だ。感じる圧が半端ない。
「もう何回も聞いていると思うが貴様は特サ軍に入隊してもらう」
教官は続ける。
「えーっと貴様の階級は、『技術少佐』だ…え?」
教官はあんぐり口を開ける。
「しょ、少佐!? なんなんだ貴様?」
「そ、そういわれても」
「まぁよい、お前を技術サイバー軍の施設へ案内する。ついて来い」
少佐って確かまぁまぁ上だよな。帝がスカウトしてくれたからかな。まぁ今んとこそこまでやばい待遇ではなさそうだしよかった。
「分かりました、教官」
俺は特サ軍の施設へ向かった。
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