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お出掛け

 それからのフィリップは、何かが吹っ切れたように授業に出席していた。フィリップが変わったという噂が流れた後、どこから話が回ったのか、学園長からフィリップッヘ、特別に再々試験を受けないかという話があり、フィリップは試験を受けて無事に合格し、進級することが決まった。


 それはそれで良かったのだが、最近のフィリップは、私に対する圧が強い。本人は意識していないのだろうが、殿下と一緒にいる時も必要以上に私の事を見ているような気がしていた。


「魅力的な婚約者を持つと、何かと大変だ」


「……」


 冗談めかして言った殿下の言葉に、私は何も言えなかった。


「殿下とレイラ様は、護衛対象ですので見ているだけです」


 そう言ったフィリップは、真っ直ぐに私を見つめた。アイラは、そんなフィリップの様子を見て冷めてしまったらしく、最近のアイラは、ゴミを見るような目つきでフィリップを見ていた。



※※※※※



 春休みになって、私は一度フレイア伯爵家へ戻ることにした。久しぶりの帰省だったので、家族へお土産を買ってから家に帰ることにした私は、アイラと一緒に街へ買い物に来ていた。


 街の中央広場の近くまで来て、建設途中の建物があることに気がつき、近くまで行ってみると、それが冒険者ギルドだと分かった。


「もしかして、この間の騒動で建て替えているのでしょうか?」


「そのようね。建物の柱が何本か折れてしまったみたいで、補習するよりは、建て替えてしまった方が早いだろうって、ギルド長が言ってましたわ」


「……」


 見えざるものの手からの攻撃は、いつも被害が大きくて大変だと思っていたが、こんなに風に影響があるのだと──現状を見て、改めて何とかしなくてはいけないと思った。


「アイラ様、こちらですわ。この先の通りの角に建っている一軒家ですの」


 私は以前に殿下と一緒に来た、街の雑貨屋へ来ていた。一度来た場所だったため、今回はお忍びで来ていた。


「レイラ様、お店は開いてますの?」




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