4年ぶりの実家
4年ぶりに実家へ帰ると、兄上達は成人して父の仕事を手伝っていた。成長した兄達を懐かしく思いつつも、何だか少し遠い存在に感じてしまっていた。一緒に狩りをしていた頃が懐かしい。
「レイラ、お帰り」
お父様とお母様は私を笑顔で出迎えてくれた。私は馬車から降りると駆けていき、二人の胸の中へ飛び込んだ。
「ただいま、お父様、お母様」
三人で熱い抱擁をしていると、兄様達もこちらへ来て私の頭を撫でていた。
「ユン兄、フェル兄、久しぶり!」
「レイラ、大きくなったなぁ」
「また一緒に狩りでもしような。それにしても、急に帰って来るなんて、一体どうしたんだ?」
「えっと、みんなの顔が見たくなって──前から帰りたいって言ってたんだけど、何かと忙しくて、今まで帰って来れなかったの」
「どれくらい、いられるんだ?」
「分からない。私は学園に入学するまで、ここにいるつもりだけど」
「もしかして、なにも言わずに出てきたのか?」
「違うわ、お父様。ちゃんと、ベイルに言づてを頼んだもの」
「本当か? ベイル」
「はい。馬の世話をしていた御者から、順番に計28名を経由して時間差で伝えるように言ってきたので、たぶん大丈夫だと思われます」
「全然大丈夫じゃないぞ、ベイル!」
「そうだぞ、ベイル!」
兄様達二人に突っ込みを入れられたベイルは笑っていた。
「どうしたんだ、レイラ。殿下が浮気でもしたのか?」
「違うの、お父様。このままだと、殿下を好きになってしまいそうで……」
「え?!」
「逃げてきちゃった」
「えーと、好きになったらだめなのか?」
「だって、王太子妃になるなら、もっと割り切った関係がいいんだもの。好きになってどうするのよ」
それだけじゃなくて、この後に主人公が現れるからなんだけど、上手く説明できないから、そういう設定でいかせてもらう。
「どうするって、どうもこうも、夫婦とはそういうものなんだ、愛し合うものなんだよ」
「誰が決めたの?」




