特進クラスの課外授業
その一週間後、私達は鉱山へ行くことになった。学園の課外授業ということだったが、特進クラスだけ、行き先が鉱山だった。ちなみに、普通クラスは農業体験をするという。
「オリバ先生、これは……」
「ごめんなさい。私が陛下に頼まれたのです。冬休み返上で城で働いていたものですから、学園の仕事が溜まっていて――私の休みが、これ以上とれなかったのです」
「先生。先生の身体は一つなのですから、お身体を大事になさってください」
「ありがどう、レイラさん」
「みなさーん、聞こえますか?」
鉱山の現場は破壊音でうるさい。オリバ先生は大声で話しながら私達に説明していた。
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「鉱山の説明はここまでになります。危ないですから、みなさんは少し手前にある小屋まで戻っていてください。私も、少ししたら戻ります」
「先生、カルメザイトですよね? 私も一緒に行きます」
「レイラさん。あなたが強いのは知っていますが、生徒を鉱山へ行かせるわけにはいきません」
「先生、石を探すのは、また今度にしませんか? この場所は、昔から採掘されていますが、カルメザイトが発掘されたという事例はありません」
私の後ろから殿下が現れて、オリバ先生へ言った。危険だからと――理事長に無理を言って、殿下は私達の課外授業について来ていた。
「でも、何もしないわけにも……」
「オリバ先生。よく考えてください。あなたが言ったんです。封印された石を見て、もって一年だろうって。まだ半年も経っていません。闇雲に鉱山へ行くべきではないと、私は考えています」
「……」
「オリバ先生?」
「私は何をしているのでしょう? いくら陛下から要請があったからといって、生徒を連れて課外授業など……」
(オリバ先生、まさか暗示に掛かっていた?)
その時、大きな音がした。
「崩落事故だ。みんな危険だから下がって、下がって」
現場監督と思われる男性が、私達にここを出るように叫んでいた。私達は何も言えずに、混乱した現場を出て先生と一緒に学園へ戻ったのだった。




