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死ぬ前に異世界へ  作者: 藤堂 日向
プロローグ
2/9

怠惰のつけⅡ

早速橘さんに会いに行くことにした翔太は自分の完璧な行動計画に不敵な(気持の悪い)笑みを浮かべるがそう上手くいくわけはなく、、、


朝になって早速橘さんに電話をしてみた。


プルルルル、、、ガチャ


「アナザーワールドコーポレーションの橘です。」


若々しくはきはきした喋り方で一言返しただけで仕事が出来そうな人ってイメージが出来る声だった。

まぁ昨日のメールの文もしっかりしていたしその影響もあるのかも知れないが…


「あ、えーと…この度御社のマリアナ海溝神殿探索の求人に応募し当選しました、能村と申します。今お電話宜しいでしょうか?」


糞会社に3年間勤めていたから必要最低限の受け答えは出来るようになったが、辞めてからのブランクと最近のダラダラ生活のせいで少しどもってしまった…


「お世話になっております、能村さま。この度はお電話いただきありがとうございます。本企画の担当を務めさせていただきます、橘と申します。早速ですがご用件をお伺いいたします。」


話が早くて助かるな、いきなり前払いの話をするのも今更ながら気が引けるが、金がない今背に腹は代えられない!


「ありがとうございます。メールを頂いた翌日にご相談させていただくのは大変心苦しいのですが…事務作業前に前払いをしていただきたく思いお電話させていただきました。」


少し遠回しに話を進めようかと迷ったが初っ端からこの話をするんだし、どうせ印象はどういうとそこまで変わらないだろうと判断し早速本題を切り出した。


「承知いたしました、前払いの件でございますね。現在私は本企画の専属となっており、いつでも対応可能でございます。能村様のご都合のよろしい時間で調整出来ますので仰っていただければ調整いたします。もちろん本日も可能でございます。」


なるほど…どうしようかな、金欠過ぎて最近まともな飯も食えてないからなぁ

こうなったらもう全部今日中に終わらせるか、パスポート発行も買い出しもすべて終わらせよう!

そして残りの日はすべてダラダラして事務作業に備えよう!


「そうしたら…こちらの都合で大変申し訳ございませんが本日の13時で宜しいでしょうか?」


確かこの会社の近くに役所も発行所もあるっぽいし今日ですべて終わりそうだな!

ふふふ…完璧だな!


「承知いたしました。では13時に弊社までお越しください。受付でお名前を仰っていただければお通しするよう申し伝えておきますので、何卒宜しくお願い致します。」


俺も「よろしくお願いします」と返し電話を切った。


早速したくして役所→会社→パスポート発行センターって感じぱぱっと終わらせてやろう!!



申請書、謄本、写真、写真付きのマイナンバーの準備はオッケーだな!

会社でお金もらったら早速申請しに行くぞ!

俺は自分の完璧な行動にニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべながらAWCに向かった。


数分で会社にたどり着いた、オフィス街の一等地に自社ビルを構えていた。


「すっごいなぁこんな会社で短期間だけでも働けるなんてなぁ…まぁ会社に勤務じゃないけどね」


そう思いながらピカピカに磨かれている自動ドアを進んで行き受付に向かった。

名前を出したら受付のお姉さんが


「能村様ですね、橘から伺っております、受付横のエレベーターに乗っていただき5階で降りてください。そちらに橘がおります。」


といい案内されてすぐにエレベーターに乗った。

会社の内装も大企業らしくとってもお金がかかっていそうな高級志向な感じだ。

ホテルと見間違いそうな感じの内装だ。

「チンっ」考えているうちに5階についた。


「お待ちしておりました、能村様。改めまして本企画の担当をさせていただいております、橘と申します。今後ともよろしくお願いいたします。早速ですがご説明の上書類にご捺印していただきたく存じますのでお席までご案内させていただきます。」


エレベーターの前に橘さんが立って待っていた。

メールと電話での印象通り仕事がそうな雰囲気ぷんぷん漂ていた。

ぴしっと決めた紺色のスーツに清潭な顔立ちで何かスポーツでもやっていたのか体躯もしっかりしている。

ラガーマンっぽい感じだなぁ、まぁマリアナ海溝に潜るくらいだからそういう分野の人でただ単に体を鍛えているだけだろうか。


「あ、初めまして、能村と申します。こちらこそよろしくお願いします。」


橘さんは「では、こちらへどうぞ」といい一部屋一部屋会議室になっているだろう場所の一つに案内してくれた。

それにしても会議室も高級感があるな、こんな企業に勤めるにはどれほどの学歴が必要なのか見当もつかん。

某T大クラスだろうか?


通された部屋は少し広く8人くらいが腰を掛けてもゆったりできそうな空間だった。

橘さんに「椅子にお座りください、只今書類をお持ちいたします。」と促され椅子に座って待つこと1分弱直ぐに橘さんは戻ってきた。


「お待たせしました、ではこちらの書類をご確認いただき前払い、住所、お名前、ご捺印をください。」


書類は3枚用意された。

さっと見た感じ問題はなさそうだったのでMAX金額の45万と記入も終わらせ捺印してから橘さんに書類を返した。


「確認させていただきます。………はい問題ございません。これから上に持っていきすぐ受理させていただきますので、ここで10分少々お待ちください。」


そういい橘さんは部屋を出ていった。

大企業なのにそんなにすぐ承認って降りるもんなのかね?

普通は社長に回るまで1週間とかかかるもんだと思うんだが…

まぁこの企画にそれほど力を入れているのかな?


それから15分経たないくらいで橘さんが戻ってきた。


「大変お待たせ致しました。無事承認がおりましたので、書類の控えとこちらが前払い分の45万になります。ご確認下さい。」


AWCの角形2号封筒と同じ柄の長型40号の封筒を受け取った。

一つは書類の控えで一つは現金45万円が入っていた。

すごいなぁ会社に現金を置いてあるなんて…

この企画のために置いてあったのかな?

すごく準備がいいな…

まぁそんなこと俺が気にしてもしょうがないか!

早く終わらせてパスポート発行しなきゃ!


「確認致しました。確かにすべて揃っております。この度は私の都合によりお手を煩わせてしまい大変申し訳ございません。」


「いえいえ、とんでもございません。それではまた後日事務作業の日にお会いいたしましょう。改めました今後ともよろしくお願いいたします。」


俺はまたも「こちらこそよろしくお願いいたします。」と返し会社を後にしパスポート発行に向かった。


一通り手続きが終わり後は発行を待つだけと思っていたが、なんとリサーチ不足、当日は発行されないらしい…

まぁまた事務作業で会社に来るし別にいいかと思い直し、帰宅することにした。

土日は確実に執筆出来るので、遅くても日月で投稿は出来ます!

毎日投稿目指して頑張ります!!

ご指摘等ございましたらお気軽にコメントをください。

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