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第2話 考えても考えても

美山に期待を寄せる小林だが・・・・・ 

絶望いや期待通りか・・・・・・・

少し歩く速度が遅くなった小林を引っ張るように美山は肩に手をまわし引き寄せた


「あっ!! やばい!」


突然、引っ張られた小林は勢いで体勢を崩し、転びそうになるもなんとか体勢を持ち直し いきなりの事に腹が立ち美山に怒声を浴びせようと目線を向ける


「いきなり 何すんだよ!!」


小林の怒声を気にも留めず 美山は微笑で


「まずは、その人が自分に興味をもってもらうようにする ほんの些細なことでもいい そして自分の事をいろいろ知ってもらう」


「興味? どういう事?」

 

「例えば、あの人不思議だなとかあの人凄いなとか思ってもらえるようにするってこと 人の事を好きになるとき一気に好きになる事もあるかもしれないけどそんなのは稀だろ 好きになるまで過程が重要なんだよ」


「おっ おう・・・」


普段の素行からは考えられない言動に小林は唖然としていた


・・・こいつ こんな事考えてたんだ意外だな、そうえいば俺も春ちゃんには一目惚れだったけど、あの日から春ちゃんがどういう性格なのかとか興味持つようになってそして現在に至るわけだが・・・ まぁ俺の一方的な片思いだけど けどこれならいい話が聞けそうだ・・


小林は美山と同じく肩に手をまわし


「じゃ じゃあさ、お前ならどうやって好きな人の興味を引くんだ?」


小林は自分の聞いてることに少し恥ずかしさをおぼえているが、自分の為にと恥を忍んで聞いた


「興味を引く? そんなのはな俺を見て興味を持たない女の子がいない訳ないやん」


小林は肩に回していた手をはなして、美山の手を振りほどき突き飛ばし その勢いで転倒しぶつけたところを手で押さえながら


「痛ったーい、いきなりどうしたのしゅうちゃん って待ってよ」


痛そうにしている美山を無視して小林は早歩きで玄関へと向かった


・・・あいつに聞いた俺が馬鹿だったあいつに聞いた俺が馬鹿だった あーもう恥ずかしい!! そうだよなあいつはああいう奴だよな なんだよ「俺を見て」ってふざけんなよ! いいよな見た目がいい奴は! ・・・


下駄箱についた所で少し冷静になり、棚に手を掛け靴を履きながら


・・ 最後の一言はうざかったけど それまでの事は結構、参考になったななんでもいいから興味を持ってもらうかー ・・


靴を履き終え、小林は眉間にしわを寄せポケットに手を入れながらボソボソを独り言をつぶやきながら家へと向かった


「興味を引くかー それならやっぱり俺のいいところを春ちゃんには知ってほしいなー 俺の良いところかー 俺の良いところ俺の良いところ・・・・・  俺の良いところって何? 美山みたいに顔もかっこよくないし頭も平均並みだし 目立つのも苦手だし ほんとどうしようかなー」


春ちゃんの興味を引くためにあれこれと思想を巡らせるもなにもいい案が思いつかず頭を悩ませていた











自分のいいところってわかりますか? わかんないですよねー

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