苦悩の詩
どうしようもなく焦がれる
決して届かない誰かに
堪らないほど堪える
知らない誰かの生の眩さに
私の何かが毀れて壊したくなる
あの人々の全てを
彼らは分かっているのだろうか?
自らがどれほど恵まれているのかを
彼女らは分かっているのだろうか?
自らが享受しているモノの大きさを
その自然な不自然さ、歪さを
君らにはわかるだろうか?
私の中の伽藍洞を
私は彼らが恨めしい
当たり前に受け取っているその豊かさが
私は彼女らが羨ましい
まるで自然の摂理だと言わんばかりの顔で享受するその生が
私は君らが妬ましい
君達を構成する要素の豊富さが
私は全てが憎らしい
自らの卑屈な矮小さも
嫉妬や憤怒、羨望、憧憬
それらが混じり、離れ、交錯する
それらに苛まれ藻掻いているとき
誰かが私に指をさしこう言うのだ
お前はなんと恵まれているのだ、と