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StarRaiga PROJECT

アークバード社について

これはスターライガシリーズに登場する架空の企業「アークバード」についての設定を纏めたものです。

本編のストーリー進行に伴い加筆修正されると思うので、その時は再度ご確認ください。


※現在は「スターライガ∞」MOD編時点の情報を掲載しています。

 アークバード非公開株式会社(オリエント語:Arkbird SKC)はオリエント連邦の企業。

自動車や航空機(モビルフォーミュラ含む)、宇宙船の製造販売を行う世界有数の輸送機器メーカーにして、資料で確認できるオリエント連邦最古参の老舗企業でもある。

極めて高い研究開発能力と完全自社開発体制により生み出される製品の品質は世界トップレベルであり、自動車レースや戦争といった過酷な環境において結果を残している。

また、世界中のどの企業グループにも属さず、そして子会社を全く持たない「孤立主義社」としても知られる。


・会社概要(栖歴2132年時点)

企業形態:非公開株式会社

株式市場:非上場

本社所在地:オリエント連邦

      スワ市ハインツ=ハラルド区

      デモンヒル地域12-3

設立:1551年5月1日(年度に関しては諸説あり)

業種:自動車産業

   航空宇宙産業

   軍需産業

事業内容:自動車の製造販売

     自動車レース参戦及びレーシングチームの支援

     レーシングカーの受注製作

     民間及び軍用航空機の製造販売

     外国製航空機のライセンス生産及び販売代理

     モビルフォーミュラの製造販売

     宇宙用機器の製造販売

     上記事業に必要な部品の自主開発

代表者:フェニシア・アークバード(会長)

    レニタ・イースリー(社長)

資本金:約22兆クリエン(約22兆円)

従業員数:約10万人

決算期:12月末日

所有者:アークバード家


・歴史

資料が散逸している関係で諸説あるが、アークバード社の公式サイトでは1551年に創設された(たこ)を製作する職人ギルドが発祥とされている。

その後、気球やグライダーが実用化されると凧製作で培ったノウハウを活かして参入し、オリエント連邦が元々いた世界において一定の成功を収める。

同時期には馬車の製造も開始しており、自社製品を普及させるため「冬季も使用可能な街道の整備」を政財界へ働きかけ、間接的ながら交通網整備にも貢献したという。

この頃は同族経営の職人気質が強い一企業にすぎず、規模としては決して大きくはなかった。


アークバード社が急成長を遂げるのは1910年代、同社がいた世界で勃発したとされる「西オリエンティア戦争」がキッカケである。

この戦争では当時実用化されたばかりの飛行機が兵器として投入され、ヴワル-オリエント王国軍(現在のオリエント国防軍)も参戦にあたり同軍初の飛行隊を創設することになった。

複数の機種によるコンペティションが行われた結果、他を寄せ付けない圧倒的高性能を発揮したアークバード社の「SF-2 ヴァルー」の制式採用が満場一致で決定。

派生モデルを含めた約320機もの受注を勝ち取り、生産工場の新規建設など企業規模の拡大を進めていくことになる。


終戦後は屋台骨である軍用機の需要が激減してしまうが、戦時中に得た莫大な利益を活かし自動車部門へ投資。

「飛行機の最先端技術をフィードバックしたクルマ」という触れ込みの下、当時としては非常に高性能な自動車の販売により経営を安定させることに成功する。

また、自社製品をアピールするべく自動車レースにも積極的に参戦し、グランプリという新たな戦場で技術力を磨き続けた。

戦争やグランプリレースにおける活躍はアークバード社の名声を高め、母国のみならず諸外国でも顧客を獲得できるようになっていた。


1920年代、アークバード社は大きな体制変更に直面することになる。

ヴワル-オリエント王国の政変――「オリエント社会主義共和国連邦(O.S.R.F)」の誕生である。

O.S.R.Fは「貧富の差の根絶」を目標に企業の国有化を推し進め、アークバード社も比較的早い段階で国有企業「O.O.Cアークバード(国有企業アークバード)」へと生まれ変わる。

事業内容は国有化前とあまり変わらなかったが、政府の介入が経営方針に影響していたことは紛れも無い事実であり、1941年に勃発した「SA-OS戦争」では練習機から戦略爆撃機まで約1万機もの軍用機を納入する一方、ジェットエンジンに代表される先進技術の研究開発を求められたという。


SA-OS戦争終結後からO.S.R.F崩壊(1990年代前半)までの空白期間に関しては資料が極めて少なく、この間のアークバード社の動向は謎に包まれている。

国有企業として航空機や自動車の製造販売に励んでいたと思われるが、詳細は22世紀になった今でも分かっていない。

O.S.R.F崩壊後は創業者一族が株式を買い戻したことで民営企業に戻ったものの、今度は「終末の5日間」と呼ばれる隕石災害によりオリエント連邦共々異世界(スターライガシリーズの世界)へ転移してしまうというアクシデントが起こる。

スターライガシリーズの世界ではボー〇ングやト〇タといった業種が被る大手メーカーとの競争に晒されたが、アークバード社は世界で初めてモビルフォーミュラを実用化するなど、持ち前の高い技術力でこれに対抗。

転移から100年以上経ったこともあり、2132年時点では世界有数のシェアと知名度を誇る超巨大企業として君臨している。


・部門

ここでは代表的な部門を挙げる。


【アークバード総合部門】

俗に「本社」とも呼ばれる経営部署。

会長や社長といった上層部及び本社・支社のデスクワーク社員が在籍している。


【アークバード航空宇宙部門】

航空機、モビルフォーミュラ、宇宙用機器の設計開発を担う、アークバード社の経営を支える部署の一つ。

下部組織として軍用機開発課やモビルフォーミュラ開発課などが存在する。


【アークバード自動車部門】

自動車の設計開発を担う、アークバード社の経営を支える部署の一つ。

下部組織として内装部品開発課やタイヤ開発課などが存在する。


【アークバード・レーシング】

自動車部門から独立したモータースポーツ担当部署。

F1に参戦している自社チームの運営やレーシングカーの製造販売などを行っている。


【アークバード材料開発部門】

他部門で使用されるネジやボルトなどの設計製作を行う、完全自社開発体制を貫くアークバード社ならではの部署。

最先端材料研究課や産業用ロボット設計開発課など、自社の他部門を支える下部組織を多数擁している。


【アークバード・ワークスチーム】

ここで言うワークスチームとは日本語の「実業団」に相当する。

アイスホッケーの国内リーグに参戦する「アークバード・HHウィングス」など、アークバード社の運営しているスポーツチームが属している。


・主な拠点(2132年時点)

【本社及び支社】

アークバード本社ビル(オリエント連邦・スワ市)

アークバードRZ支社(オリエント連邦・ラッツェンベルグ市)

アークバードVY支社(オリエント連邦・ヴォヤージュ市)

アークバードLT支社(オリエント連邦・レティシア市)

アークバード・コロニー支社(オリエント連邦・S.C.01 アーク)

アークバード・オリエンティア(聖ノルキア王国・パチュリット県)

アークバード・ロシア(ロシア・ヴォロネジ)

アークバード・ヨーロッパ(ルクセンブルク)

アークバード・ノースアメリカ(カナダ・トロント)

アークバード・アジア(日本・北海道札幌市)


【生産拠点】

アークバード本社工場(全製品のうち4割を生産)

アークバード第2本社工場(モビルフォーミュラ専用の工場)

アークバード・レーシング・ファクトリー(レーシングカー製作工場)

ヴォヤージュ工場(航空機及び宇宙用機器の生産を担当)

S.C.01工場(宇宙用機器専用の工場)

トロント工場(北米向け左ハンドル車の生産を担当)


【試験場】

アークバード・フィールド(航空機及びモビルフォーミュラ用の飛行場)

ハイテク・テストトラック(F1チームの拠点に併設されているテストコース)

空調試験施設(高温多湿環境の再現などに使用)

レティシア試験場(寒冷地仕様のテストなどに使用)

メルンハイム試験場(防塵対策のチェックに使用)

試験宙域(S.C.01周辺の立ち入り制限宙域)

トロント工場併設テストトラック(北米の道路事情を再現している)

軍用MF試験場(詳細不明)


【研究施設】

高機能風洞実験施設(本社工場に併設)

エンジン研究開発センター(内燃機関や複合サイクルエンジンの研究)

E-OSドライヴ研究開発センター(モビルフォーミュラ用E-OSドライヴの研究)

材料研究開発センター(自社製品に使う材料の研究)


【その他の施設】

アークバード記念病院(市立病院への出資により改名)

私立アークバード工科大学(特例で認められている私立大学の一つ)

アークバード・スタジアムアリーナ(アークバード・HHウィングスのホーム)


・主な製品(2132年時点)

【軍用機】

SF25 スピカ(全領域戦闘機)

EM07 エレクトラ(全領域電子戦機)

XSFL-26 アルファルド(試作全領域戦闘機)

BB16 サイクロプス(大気圏内用戦略爆撃機)

EJ8 レガリエル(早期警戒管制機)


【民間機】

CM19 スカイサーペント(ボー〇ングやエ〇バスに対抗できる大型旅客機)

XCMF-1 スターライナー(開発中の全領域貨客混載機)

CML15 リトルドルフィン(中距離路線向けの中型旅客機)

XCMS-9 エールリムジン(開発中のビジネスジェット)

AR11 エアロフォーミュラⅣ(エアレース専用の競技用小型機)


【ライセンス生産及び技術供与】

F-35 ライトニングⅡ(オリエント国防空軍向けにライセンス生産)

C-5 ギャラクシー(オリエント国防空軍向けにライセンス生産)

AH-64 アパッチ(オリエント国防空軍向けにライセンス生産)

CH-47 チヌーク(オリエント国防空軍向けにライセンス生産)

V-22 オスプレイ(オリエント国防空軍向けにライセンス生産)

Su-35 ハイパーフランカー(近代化改修の技術供与)

Su-47 ベールクト(近代化改修の技術供与)

Su-57 フォーミュラ(近代化改修の技術供与)

MiG-35 ハイパーファルクラム(近代化改修の技術供与)

MiG-31 スーパーフォックスハウンド(近代化改修の技術供与)

An-124 ルスラーン(近代化改修の技術供与)

An-225 ムリーヤ(近代化改修の技術供与)

JAS39 グリペン(近代化改修の技術供与)

コンコルド(近代化改修仕様の生産及びアフターサービス)

Tu-144(近代化改修仕様の生産及びアフターサービス)


【自動車】

フェニックス(フラッグシップモデルである2ドアクーペ)

ライチョウ(走行性能を重視した2ドアクーペ)

ケツァール(公用車としての採用実績が豊富な高級4ドアセダン)

ナイチンゲール(ケツァールより一回り小さい4ドアセダン)

エミュー(軍用車両としても納入されているSUV)

シグナス(スポーティなクロスオーバーSUV)

ペリカン(ステーションワゴン)

ジオペリア(アークバード社の主力を担うミニバン)

シュービル(ハッチバック)

ガルーダ(世界320台限定の特別なスーパーカー)


【モビルフォーミュラ】

FA20-FZ スターブレイズ(最終生産型)

FA21 スターメモリー


【宇宙用機器】

リーチングスターⅥ(多目的打ち上げロケット)

通信衛星「OL-CMST」シリーズ

放送衛星「OL-DBS」シリーズ

地球観測衛星「アース・アイ」

気象衛星「OL-WS」シリーズ

全地球航法衛星システム

オリエント国防軍向け軍事衛星(詳細不明)


【他業種への協力など】

軌道エレベータ「ステルヴィオ」(ケーブルの製造)

スペースコロニー(空調管理システム及び姿勢制御システムの開発)

レースゲームとのコラボによるコンセプトカー制作


・モータースポーツ

ここではアークバード社が長年関与しているモータースポーツについて触れる。


【F1】

第1次フロリア戦役が終結し、F1グランプリが復活した2035年シーズン(前年の非公式レースにも出走)より車体及びエンジンを完全自製するコンストラクターとして参戦を続けている。

2131年シーズン終了時点でのタイトル獲得数は28回に及んでおり、これは歴代最多記録となっている。

また、ドライバー部門ではこれまでに17人のワールドチャンピオンを輩出しているなど、少なくとも21世紀半ば以降では最も成功を収めているF1チームと言っても過言では無い。


【国内レース】

オリエント圏で最速にして最高峰のカテゴリーとされるフォーミュラレース「オリエンティア・レースシリーズ」には初年度から自社チームを創設し参戦しているほか、非メーカー系チームに対する車体及びエンジン供給も行っている。

アークバード社と繋がりが強い有力レーシングチームとしては「ストライダー・モータースポーツ」や「チームフェネクス」などが挙げられ、これらは時にワークスチームを上回る結果を残している。


一方、市販車を改造したツーリングカーを使用する「オリエンティアGT選手権(OGTC)」にもライチョウまたはナイチンゲールをベースとした車両で参戦しており、マドックスやRMロックフォードといった他メーカーとしのぎを削っている。

なお、参加車両の改造度合ごとにクラス分けされているOGTCの最上位クラス「クラスα」は、ドイツツーリングカー選手権や日本のスーパーGTと共通化された車両規定を用いているため、レギュレーション上はこれらのカテゴリーへ殴り込むことも可能である。


【国外レース】

OGTCを構成する3つのクラスの真ん中にあたる「クラスβ」は、国際自動車連盟が規定している「グループGT3」に準じた車両で争われている。

アークバード社はグループGT3の規定に適合した車両も開発しており、主戦場であるOGTCのクラスβはもちろん、ヨーロッパの伝統あるレースイベントにも送り込まれ結果を残している。

また、世界三大レースの一つ「ル・マン24時間耐久レース」を擁する世界耐久選手権にも参戦し、ル・マンではオリエント圏の自動車メーカーで唯一総合優勝(3回)を果たしていることで知られる。


【エアレース】

航空機メーカーでもあるアークバード社はエアレースにも力を入れており、その実績から「エアレース界の銀河帝国」と称されている。

俗に「空のF1」と呼ばれるエアレース世界選手権においては元空軍パイロットを擁する自社チームが無数の勝利を記録し、一時期は「アークバード以外の機体は勝てない」と云われるほどであった。

現在は「アークバード潰し」のレギュレーション規制により無敵とは呼べなくなっているものの、それでも毎年総合優勝を争うほどのチーム力と機体性能を見せつけている。


・トリビア

【企業ロゴ】

企業ロゴの左端に描かれている鳥のシルエットの正体は、創業者一族のアークバード家を護っているとされるカラス(固有種のオリエンティアハシボソガラス)である。

なお、オリエント連邦ではカラスは神聖な鳥として扱われており、フクロウやペンギンと並んで人気が高いことを追記しておく。


【コーポレートカラー】

コーポレートカラーはF1チームなどでも採用されている白と黒。

白はオリエント連邦の雪景色、黒は創業者一族が(まつ)っているカラスの体色に由来する。


【キャッチコピー】

「空を翔け、大地を奔り、星を目指す」(日本語訳)。

「LIKE THE WIND」。

主力である航空宇宙部門と自動車部門の存在を端的に表している。


【死の商人】

アークバード社は軍需産業が総売上の約4割を占めており、それゆえに反戦団体などからは「死の商人」として非難されることも珍しくない。

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