【七階層一区画】報告会という名のウナギ祭り
【七階層一区画】報告会という名のウナギ祭り
寮では、非常に香ばしい香りが漂っていた。
「ふむ、美味であるな」
「城一さん、どうぞ肝吸いです」
「おぉ、岬。素晴らしいタイミングだぞ。うむ、肝吸いもいい味わいであるな。うな丼に、注ぐと更に美味であるな。ありがとう岬。よい仕事だな」
ウナギは白焼きなども用意されたり、薬味も多数用意されている。
「いやー、それに助かったすよ。ウナギの引き取りて錬治君の伝手があって」
「あぁ、丁度、本家の合宿最終日用の食材が足りないて話だったから、向こうも渡に船だったとおもうぞ」
「ウナギまさか200以上もあったスからね。卸先確保してなくて焦ったッス」
多すぎた分のウナギは、錬治の伝手で引き取られ、無駄にすることなく全員でウナギを楽しんでいる。
「ふふふふ、とっても楽しみですわ。楽しみですわ。このワクワク感は否定できませんね」
「あの、反物綺麗でしたもんね。けど、即金で3億用意する佐江ちゃんて一体…」
「お金なんて、今の時代はかなり簡単に稼げますのよ。ぼたんさん」
「佐江ちゃん、うちにその辺のとこ詳しく」
獄炎大島紬の反物は、佐江が、見た瞬間にお金を用意し、仕立ての依頼を既に出して終えていた。
「はぁ…それにしても、神珍杖に疾風の爪て滅茶苦茶カッコイイのになんで俺はカブトムシの仮面なのかねぇ」
「……ハムハム、仮面ライダーカブ…」
「いわせにゃいよ。美穂ッち」
「いや、クロックアップは、できないぽいから…けど、本当にお前らのアイテムはいいよな」
「調ッち、あーしが、折角ごまかしたの台無しー。けど、美穂ッちのは孫悟空の如意棒みたいだよね」
「……一芽ちゃん…如意棒は神珍鉄で作られたていう伝承……ちなみに如意は、自由自在て、意味」
「えっ、そうだったの!?」
「……うん…」
互いに食事をしながら、互いの成果の報告をしながら楽しく食事を勧めていた。
「そういえば、錬治くんのほうでは何かなかったんですか?」
「あぁ、そういや、話してなかったし、別に隠すことないからいいから話しておくか」
食事会のちょっとした余興として、錬治は話始めるのだった。
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年々国産ウナギが高くなっててお財布に優しくない…10年前よりも1000円くらい上がっている…
ウナギのたれをご飯にかけて食べるのがスキです。




