【五階層三区画】作刀依頼
【五階層三区画】作刀依頼
ゴールデンウイークも終わった五月の半ば、城一や美千代はクラン立ち上げのために書類などを記入したりと準備をしているなか寮に一人の男が訪ねてきた。
「久しぶりだな。錬治君」
「平治さんもご無沙汰しています」
錬治が迎えたその人物。前田平治。錬治の刀を打った刀匠その人である。
「すみません。刀を折ってしまって」
「いやいや、刀も消耗品だからね。それは仕方ないよ。というかもっと早く依頼が来るかもと思っていたけど」
折れた刀を手に入れ確かめる。
「けど、どうやったらここまでボロボロになるのか…参考までに聞いていいかい?」
「ちょっとアダマンタイトを斬ったのが限界だったのかと」
「いや、それおかしいでしょ…これ普通の鉄製の刀だよ? まぁいいや。とりあえず作刀依頼だけど…こっちで用意できるのは魔鉄が限界だね。ミスリルも頑張ればなんとかだけど…それだと一年は見てもらわないといけいないし、間に合わせで魔鉄製の刀でもかなりの額になるよ?」
魔鉄とは鉄に魔石を粉末を加えて精錬したもので強度などが鋼よりも硬く魔法との親和性も高い為くミスリルなどの魔法金属よりは安価なために駆け出しを抜けたくらいの探検者が愛用する武器にはよく使われる素材である。
「いえ、それなら大丈夫です。オリハルコン、アダマンタイト、ヒヒイロカネのインゴットがあるのでそれで作って欲しいんです。あとジェノサイドマンティスの鎌も使ってください」
「いやいやいや、その素材おかしいから…えっ、なに作らせようとしてるの? というかマジで?」
「はい。既に鑑定書と素材譲渡証明書も用意してますので、後は、作刀契約書にサインするだけですね」
「マジか……けど、魔法金属の加工には時間がかかるから、3か月は待ってもらわないといけないけど大丈夫か? 学校の行事でダンジョンとか行くのなら武器がないと困るだろ?」
「次のダンジョンでの探査は10月ごろなのでそれまでに用意してもらえれば助かりますね」
「判った造りは前の通りでいいんだよな?」
「はい、それでお願いします」
「よし、なら引き受けさせてもらうけど、魔法金属の端材とかはどうする? それだけでもかなりの金額になると思うぞ?」
「刀の代金としてもらってもらえればいいかと思うんですけど…」
「いや、もらい過ぎだからな? アダマンタイトなんてグラム単価で6万だぞ? オリハルコンやヒヒイロカネなんてさらに高額になるし…」
「正直、売りさばいたり交渉したり面倒なんで…引き取ってもらえると非常に助かるんですよ」
「もらい過ぎだとは思うが…そういうことなら引き受けさせてもらうよ」
「では、お願いします」
こうして、錬治の作刀依頼はなされたのであった。
ご意見・ご感想があればお聞かせください。
錬治の出番がしばらくお休み…
PVが8万、ユニークで1万5千を超えることができました。この数字を見るだけでやる気がでてきます。
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