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【二十一階層十三区画】目覚め
連投になります。
十の邪神は敗北した。
だが、所詮は緒戦。
奥に眠るものはのっそりと動き始めた。
贄となったのは十の邪神。
自らの餌でしかなかったモノたちが、戦いを得てそれなりのモノになってささげられたことに満足はした。
ずっと、ずっと待っていた。
世界に根を張り、二つの世界を食すことを。
自らを高みへと昇る事を……
あぁ、漸く、漸く、この時がきた。
体がおきる。
鬱陶しい封印。
それでも、ようやく動ける。
さぁ、晩餐の時間がくる。
全部、全部、喰らいつくそう。
あぁ、楽しみだ。楽しみだ。
早く! 早く! 早く!
食べたい! 食べたい! 食べたい!
さぁ、虐殺の時間だ
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いよいよ最終章となります。




