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【二十一階層三区画】激闘! 勇者チーム

 勇雄率いる、勇者チームは悪臭漂う花園であった。


「なんでしょう? 綺麗な花ばかりなのに悪臭が酷いですね」


 見た目は整えられているのにどこか不気味な花園に、聖は周りを見渡した。


「美しいのに醜悪。とっても素敵でしょ?」


 右半分は美女、左半分は醜悪に歪み枯れ木のような老婆が姿を現した。


「私は『醜悪』のヘスリヒ。それにしても勇者に聖女に賢者の魂なんてとっても美しい。私のコレクションにさせてもらいましょう」


 右半身は優雅に、左半身は不気味に腕を動かすと右半分の植物は茂り、左半分の植物が朽ちていく。


「【アイシクルシールド】」


 鋭く伸びる小枝と、砕け散り飛来する木片を氷の大盾で舞が防いぎ、その一瞬で銀之助が盾を飛び越える。


「【炎刃天火・榛名】」


 氷の盾も一緒に削り溶かされ氷片が飛び散るが銀之助はお構いなく切り払う。


「【ウッドシェルター】」


 ヘスリヒはツタのドームを創り攻撃を防いだが、そこに狙いを定めた真誠が…


「【招雷槍】」


 雷の槍を放つ。


「そんなものでは効かないわね【スケープウッド】」


 木で作った分身が雷の槍をうけて黒焦げになるがヘスリヒは無傷であった。だが、真誠の術はとまらない


「【泡玉】」


 囲むように泡の包囲網が完成すると、そこに銀之助の炎が触れ。そして大爆発をする。


「げほっ……なんなんですの?」

「電気分解というのをご存知でない? 先ほど氷の破片が銀之助の炎で溶けて水になったのでね。雷を加えて分解、水素を泡で包ませてもらっただけだが? そして、動揺していいいのかな?」

「なにを」


 左右に首をふる。


「こっちだよ! 【メテオ・クラッシュ】」


 頭上から聖が殴り飛ばし、頭部が大きく揺れる。


「まだまだ。【ダイナミック・ブロー】」


 地面に着地するもこんどは鳩尾に深々と拳を叩き込む。


「オノレ、人間風情が私の顔に触れるなど」

「【超重爆連戟】ぼくも忘れないでよね」

「げほっ……」


 勇雄が何度も斧で切り付けられヘスリヒの体はどんどんと重くなる。


「おのれ、おのれ、おのれ!!!」


 ツタを振り回しては、それを舞が氷の刃で切り払い切り口が凍り付き、ツタが再生できないどころか動きがにぶり、枯れ枝の槍は銀之助が焼き払っていく。


「【ライトニング・ラッシュ】」


 聖の光速の拳を叩き込んでいき、さらに勇雄が軽く切り付けられた部位が重くなる。


「【金剛隆起槍】」


 真誠が金属の槍を作り出しヘスリヒを貫く。


「【アイスプリズン】」


 さらにダメ押しと舞が辺り一面を凍らせ、植物を氷像に変える。


「【神滅ノ炎】」


 黒い炎でヘスリヒを銀之助が切り付けると


「アツイ、アツイ、なにこの炎!? 私の神格が……やめろやめろ!」

「確実に倒させてもらうよ」


 そういって勇雄も斧を何度も振り下ろし、ヘスリヒの断末魔が消えるまでひたすらに、焼かれ斬り刻まれた。


「さてと、それじゃ外に見えるようにこの旗を飾ればいいんだよな」

「あぁ、クリアーしたのを分かりやすくすねためにな」

「了解」


 そうって銀之助が外に出て旗を掲げようと周りを確認すると3つ既に旗が飾れ、騒音とともにタケが天を貫かんと伸びる姿をみるのであった、




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