表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
254/293

【十九階層五区画】塩料理対決・王国側の料理・魚~デザート

 王国側のサーブされる料理はいよいよ残すところ三品。


 魚料理が運ばれたとき、会場からはざわめきが起きた。


「こ、これはまさか、10年に一度、エクシズ運河を遡上するという伝説のレインボーホープサーモン!!!」

「その通り、我が領が誇る伝説の食材であります。その調理を務めましたのがこの、ダァートにございまするよぉぉぉ。そしてこれが、レインボーホープサーモンのバターソテー。太古の風味を載せてでございます」


 派手な演出とともに虹色のコックコートをきた男が歌劇さながらにサーブした。


「さぁ、ご賞味アッレー」


 運ばれたこものをギムリたちが口にした。


「ふぉぉぉこれは美味じゃな」

「確かに旨いですね」

「ほぉぉぉこいつは、ガルムソースやないか、バターとの相性も最高やな」


 生唾が観客からも聞こえそうである。


「……ガルムソース?」

「古代ローマからある魚醤だよ。日本だと有名なところがあるだろ?」

「ケケケケ、エスカルゴなら食ったことあるぜ」

「あらあら……調理はシンプルなバターソテーですけど……フフフフ、まるでメインのような濃厚さを感じますわね」


 間違いない高評を得ていた。


「さぁさぁ次はついにメインです。王国一の料理人と名高い! マカセシェフの一品」

「ブレイジングバッファローのヒレ肉のローストビーフに塩ハーブを詰め、黄金鳥のエッグソースを添えてだ。言葉は不要味わっていただければ幸い」


 先ほどの品にも負けない存在感を発していた一皿が提供された。


「なぁ…ブレイジングバッファローってよぉ」

「ケケケケ、いやーいい金になったぜ?」

「やっぱりお前かよ」

「まぁまぁ友達思いですことですね」

「かなり美味しそうであります」

「ふぁです」

「まぁ、切込み入れてハーブと塩を詰めて焼いたんだろうな」

「なんで…見ただけでわかるねん……」


 錬治たちはワイワイと楽しみながら見ている。


「ふうむ、旨いの酒も進むわい」

「肉にもよい風味がついていますね」

「よしよし、いい火入れや。肉全体にもよく火が入っておるな」


 トロリとした黄金色に薄光する白いソースにロゼ色の肉がさらに美味しさを引き立てている。


「さぁ最後のデザートは……」

「へースフレだな。キャラメリゼしたはちみつかな? それにガルムを少量加えたもんだろうな」

「錬治……珍しく弁舌……」

「錬治ッチてそうだよね。料理見ると分析するへんなくせあるしー」


 こうして締めくくられた、塩ギルドの料理に対抗する城一たちの料理は、どんなものなのかと、観客も審査員も楽しみでしかなかった。


評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] コース料理だってのに主張の強い料理ばかり 並べるもんだな、自信のある料理だから 仕方ないのかもしれんけど。 サクッと読めるけど、文字数が少なすぎて 内容が薄く感じますね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ