表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
250/293

【十九階層一区画】喜びの再会

 錬治たちが逗留している辺境伯の別邸には、エルフ族の英雄・エンディミオンとその一行が訪れていた。


「久しぶりじゃのエディー」

「そうですね。ギム」


 ドワーフとエルフは仲が悪いといわれるが、この世界では両種族とも仲は良好といえる。


「珍しい酒が手に入ったのじゃがどうじゃ?」

「珍しい……ドワーフがそういうのですからよっぽどですね」


 そういって二人は向かい合い、グラスを四つ用意し酒を注ぐ。


「それにしても、まさか、ロゼスとジャンヌがの……」

「娘さんのレミール嬢を狙われてだとか……それにしても、新たな二十二将に邪神の復活どちらも厄介ですね」

「まったくじゃ。ところでお前さんレンジたちとは?」

「挨拶はしましたよ。あのムネタカが自分たちの仲間での最強という剣士ですか……いまだに信じられないですね。カズメやミホ以上とはとても」

「あの娘っ子そんなに強いんか?」

「えぇ、かなりの実力者……もし、あの戦いのとき彼女たちがいてくれたら、彼を失わずに……」


 そういって、注がれた酒を口にする。


「儂もレンジたちがいればと思うわい」


 グイっと一気に飲み干す。


「すこし湿っぽい話になったが、あの話は聞いたか?」

「あぁ、塩ギルドとの料理での御前試合ですか。この非常事態に何をしているのかと思えば」

「もめておるのはヒルディモア嬢ちゃんの恩人らしいぞい。それが原因で苦肉の策というか解決策としてそうなったらしいわい」

「なるほど。とりあえず募る話があるんだ今日は語り明かしましょう」

「うむ」


 旧友との再会は和やかに行われていた。そして、錬治たちはというと


「光太郎っチが結婚!?」

「……おめでとう?」

「マジかよ!?」

「めでたいでありますな」

「まさか、結婚されるとは想定外ですね」


 久々に会った一芽、美穂、調、崇高、ぼたんは驚きを隠せないでいた。


「ケケケケ、だがよー。源治と美千代もラブラブだぜ?」


 話題逸らしに飛び切りの爆弾を落とすが、年相応の恋バナに花を咲かせる。


「あなたが錬治さんですか?」

「あぁそうだが?」

「幸さんから話は聞いていますよ」

「そうなのか?」

「はい。あなたのことを話しだすと止まらないほどに」

「あいつ……なにか言ってました?」

「そこらへんは乙女の秘密ということで」


 錬治たちは錬治たちで互いの冒険談を話、夜は更けていくのであった。

評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ