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【十八階層七区画】3対50の戦い

 静かな青い鳥亭は、久々に繁盛していた。


「ふぁぁぁ、こんなに忙しいの久しぶりです」

「ケケケケ、商売繁盛てな」


 皿洗いをするソニアに、こまめに掃除をする光太郎である。


「うん……儲かってる黒字」

「であるな。利益率もいいのである」

「いや……その、オレがいうのもなんだが……お前らどこの貴族でだよ。普通こんな算術しらねぇぞ?」


 ジャンもその手腕に驚くしかできなかった。


「ケケケケ、ワイらの国なら、このレベルの計算は10くらいのガキんちょでも普通にできるレベルだぜ」

「真面目にしていればであるがな」

「どんな国だよ……」


 仕込んだ麺が売り切れてしまい本日は閉店となった。


「おらぁ! 出てこいや!」


 のんびりしていると、外が騒がしくなり、怒鳴り声が響く。


「ケケケケ、なんだ?」

「騒がしいのである」

「疲れたから……休みたいのに」


 光太郎、剛、守里が外に出ると、外には店を囲むように屈強な男たちが50人ほど集まっていた。


「ケケケケ、なんだてめぇら」

「ガキ、おとなしくついてきな。そうすれば痛い目合わなくてすむぜ」


 ニヤニヤと笑いながら威丈高に命令してくるが光太郎は意に介さず。


「そうかよ!」


 先頭にたって怒鳴っていた男の顔面に、右ストレートを一撃、さらに追撃と左の打ち下ろし気味フックを叩き込み地面へと叩きつける。一瞬の出来事にまわりは唖然となってしまう。


「ケケケケ、かかってこいや!!」


 倒れた男を踏みつけクイクイと手招きをして挑発をする。


「なめるんじゃねぇ」

「いてまうぞおらぁぁぁぁ」


 一斉に襲い掛かるが、光太郎は余裕の笑みを浮かべて構えるが……


「【シューティングスター・フォース】」


 突如、空中から降り注いだ閃光が、男たちを吹き飛ばして、一気に半数が膝をつく。


「なにがって守里おまえかよ!」

「被害が……大きくなる前に終わらせる」


 盾を構えた守里が既に臨戦態勢になっていた。


「この!」


 守里に男が殴り掛かるが…


「《パリィ》」


 盾で攻撃を弾き


「【インパクト・フォース・スマッシュ】」


 腹部に拳を叩き込むと、大きく吹き飛び後方にいた男三人を吹き飛ばした。


「守里に手を出すとは許せないのである」


 剛が駆け出し、近くの男を掴むと。


「【フェイスクラッシュー・ラン】」


 顔面を掴むと後頭部を地面に叩きつけ、更に後頭部を地面に押し付けると、そのまま駆け出す。更に、その勢いのまま飛び上がると


「【メテオ・パワーボム】」


 空中で回転しながら男を地面へと叩きつけ、それに数名が巻き込まれる形へとなった。


「吾輩もしばらく暴れていなかったのである。少しわけて欲しいであるな」

「ケケケケ、いいぜこいつら雑魚すぎるから、いいぜ」


 そう言いながら、近くの男の頭を掴むと飛び膝蹴りを頭に叩きこむと続けてもう一撃と叩き込む。


 光太郎は高らかに笑いながら、襲撃者たちを潰していく。二度とと戦うことが思えないように、闘志も気骨も今まで積み上げてきた全てを否定するように、圧倒的な力で全てをねじ伏せるのに、十分な時間は十分とかからなかったが、襲撃者たちにとっては、その僅かな時間さえも地獄でしかなった。

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