【十八階層四区画】相手が悪すぎた。
本年最後の投稿になります。
年末は仕事が激務で執筆の体力がなく短くなり申し訳ありません。
餓狼の牙のリーダー。ジュロンは後悔と絶望していた
「ケケケケ、さぁさぁ、決着をつけようぜ?」
「ここまで……やるかよ」
「ワイのチームーリーダー曰く。組織の潰し方は末端から潰せてことだからな。潰すと決めたのなら、交渉も駆け引きも一切なしだ」
ジェロンはだらりと腕を下ろしながら立ち、光太郎を睨みつける。
「よくもこれだけ……やってくれたな」
「おいおい、喧嘩を売ったのはそっちだろ? ワイは喧嘩は買うただけだ」
「あぁ……そうだな。そうだ。お前は悪くない。オレたちがお前を見くびり過ぎた。こいつらのためにもケジメ取らせてもらう【ヴォルフ・ロンド】」
ジュロンの緩やかな動きが徐々に早くなっていき十人に分身する。
「「「この動きお前に見切れるか?」」」
「はぁ……この程度かよ」
ドォン! ドォン! ドォン! ドォン! ドォン!
ドォン! ドォン! ドォン! ドォン! ドォン!
十の音が同時に鳴り響く。
「ガハッ……バカ……な」
「はぁ……まじでこの程度かよ」
「十の分身を同時に殴るなんて……化け物か……」
「あぁん? たかだか十くらいどうてことねぇよ。しかも、ただ単に緩急つけて残像を残しているだけならなおのことな。ワイのダチには百に実体のある分身ができるやつがいるし、この程度の速度なんて、あくびがでるぜ」
中腰に構える。
「じゃ、そろそろ終わらせるぜ」
「クソ…が」
ジュロンはフラフラになりながら、立ち上がる。
だが、そこまで。
光太郎はジュロンの顔を鷲掴みにすると、そのまま後頭部を地面に叩きつけ、膝を落として、胸骨に罅がはいる。
「ケケケケ、じゃな」
それだけ、言い残して光太郎は立ち去るのであった。
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来年もよろしくお願い足します。それではよいお年を




