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【十五階層八区画】弓比べのあと

 ~巨星の行き先~


 エンディミオンは、崇高の弓の腕前を報告の為にエルフ王『エヴィオン』執務室にて跪いていた。


「王よ。ご報告をさせていただきたく推参いたしました」

「うむ。ご苦労である。楽にせよ」


 初老のエルフが深く椅子に腰かけなおして大皿に盛られたチンジャオロースを小皿に分けて夜食にと食べていた。


「ハッ。それで王それは……」

「これか? これはテルミが作ってくれたのよ。チンジャオロースという異界の料理よ。実に美味いが調味料がたりないとかで、これで未完成とは実に惜しいの。だが、美味い。お前も食べるか?」

「いただけるのでしたら、是非」


 置かれた小皿とフォークを手に取とりとりわけ口にする。


「確かに美味いですね」

「であろ? それで首尾は?」

「話の整合性にも問題ありませんでした」

「なるほど……なにか言いたいことがありそうだが……」

「はっ……あのムネタカという少年の弓の腕前……我が森林警備隊に匹敵します」

「真実か?」


 その報告にエヴィオンは目を見開き驚く。エルフ森林警備隊は、この木々が並ぶ森の中でも縦横無尽に動きながら弓を射ることができるエルフの精鋭部隊を指し、部隊の人員は限られている。


「私が弓駆けで競いましたが……引き分けに持ち込まれました……いえ、アレは私の負けです」


 弓駆けとは互いに的を1つは身に着け、他4つの的を配置し撃ち合う勝負である。


「それほどか…警備隊長のお前に負けたと思わせる程の腕前とは…末恐ろしいな」

「はい、そして、聞いたのですが、彼の仲間は14人。うち一人はボタンらしいのですが……戦闘での序列だとぼたんで14番目、ムネタカでも10番手だそうです」

「あの二人でか? ボタンの二体の召喚獣はかなりのものぞ?」

「間違いないかと……」


 その報告をうけて自国の最高の戦士の一人であるエンディミオンと並ぶものが10番手になる集団が存在するということに恐ろしいもの感じずにいられない。


「実はの……精霊から受けた報告なのだが…」


 エルフ王エヴィオンから語られたのは、ここよりも遥かかなたエーゲル平原に落ちた巨星と、その後におきた邪神との戦いについてであった。


 ――エーゲル平原


 もっとも大きな流星が落ちた地には、総勢で67名の半数ほどは混乱を極めていた。そんななかでの……


「《アテンション》皆様、頭上に浮かびます月をご覧ください」


 イレギュラーズ・志藤岬が空に手を指さした。


「「「「はぁぁぁぁ!?」」」」


 全員が驚愕したのは当然であった。なにせ半分に物理的に割られた月が浮かんでいた。


「さて、現実を理解できたであろう? この場はイレギュラーズ・新藤城一が取り仕切らせてもらおう。代表者が存在するなら代表者で話し合うことを提案する」


 場を一気に支配したのは城一だった。城一の強みの一つは情報に対しての対応力それを遺憾なく発揮し、そして岬のスキルを合わせて誘導した結果わかったことは……


 宮大工も行う建築業者の出雲社建業 19名 代表者 宮本 大和

 元暗黒美食グループ四天王 4名 仮代表 アンジェリカ北城

 高校野球の覇者・銀城高校野球部 10名+1頭 主将 横賀 

 50代から60代で結成された出雲迷宮クラブ 16名 

                 代表 渋川 豪将

 その他の探検者のクランのメンバーが 13名

            仮の代表として 内和田 鉄馬

 そして、イレギュラーズは城一、岬、次郎、充希


 以上が、この地にいる全員であることが確認され代表者で話し合う事になったのであった。

評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。


イレギュラーズの戦闘力順にすると


1 尾張 錬治  /  8 赤城 次郎

2 藤堂 光太郎 /  9 志藤 岬

3 諏訪 一芽  /  10 新田 崇高

4 秋葉 美穂  /  11 小鳥遊 充希

5 如月 源治  /  12 琴吹 佐江

6 新藤 城一  /  13 六角 美千代

7 矢車 調   /  14 渡瀬 ぼたん


 となりますが、微妙な勝率さしかありません。戦闘以外の総合力だと錬治は下位になります

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― 新着の感想 ―
[一言] 殺傷力だけで序列一位とるワープ首狩り族www
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