表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/293

【十四階層三区画】レイドバトル その3

 ~集結~


 迫る来る大蛇の群れを切り裂くように進む一団があった。


「ンゴー数が多いんゴ」

「嘆いてないで手を動かしなさい。呑まれるわよ【竹々蛮々】」

「……クナイが尽きた……」

「限がありませんわね」


 ヴァルキリーガーデンの四人、真白、輝美、幸、鈴蘭に加え


「【断罪ノ大鎌】」

「【ベアアーム】」


 美穂と一芽も合流し、この六人を中心に一段を形成していた。


「【アイスインパクト】」


 大蛇を凍らせ砕きながら、その場所にまた一人加わる、大剣を構えた美女。


「……ご無沙汰しています。榊原さん。卒業以来ですね……」

「大隅書記も久しぶりだな。まさかここで再会するとは、おもわなかったよ」

「錬治……尾張くんや坂田くんもどこかで戦っていると思います……」

「はっ? あの二人もか? まぁ、あの二人なら何とかするだろう、それでこの一団はどこに向かっているんだ?」

「もちろん八岐大蛇……」

「了解した。タンクは私が勤めよう」

「お願いします」


 徐々に仲間を増やしながら一丸となって突き進むのであった。


 そして、向かっているのは、この一団だけではなかった。


「ケケケケ、飛ばせ飛ばせ」

「……うるさし」


 光太郎と源治の二人は源治の愛車であるバイクに二人乗りで突き進んでいた。


「おいおい、源治そういうがよぉこの状況でテンション上がらないなんておかしいだろう」

「………」

「だんまりかよ。それにしても、お前バイク持って来てたのかよ。ケケケ」


「【ガレージ】でな……まさか役立つとは思わなかったが……お前を拾えたのは……僥倖だった」

「ていうかガルド使えば早いやろ」

「……リキャスト中だ……」

「そうかい。とりあえず突き進んでくれよ。道中の障害物は全部ぶっ飛ばす」

「……途中建物の壁を貫通してたが……」

「気にすんな。蛇が壊すかワイが壊すかの些末な差やし」

「そうか……」


 激走しながら、文字通り一直線に、八岐大蛇目指して突き進む源治と光太郎であった。


 そして、激走しているのは源治と光太郎のコンビだけではない。


「おらおらドケドケ」

「のわぁぁぁぁ美千代ちゃん荒い荒い」

「ひゃっはー」

「ワハハハハ,いいぞいいぞ。美千代もっと飛ばすがよい」

「美千代さんテンションが上がってますね。運転すると性格変わるタイプですね」

「ハハハハ、楽しそうで何よりだよ。それはそうと佐江ちゃんは、後ろで寝たみたい」

「いや、この揺れの中で寝れるって凄いね」

「なんか『揺れ』を否定したみたいだよ?」

「なんでもありだね……」


 美千代の【キューブバギー】に城一たち全員で乗り込み八岐大蛇へと向けて進撃していた。


「それにしても避難してた人達大丈夫かな?」

「大丈夫であろう。総理たちが誘導してくれるみたいだしな」

「そっか」

「ハハハハ、さすが勇者だね」

「そうかな?」

「美千代ちゃん、次のカドを右て……カベ、カベ走ってる!? ヘビ来てるヘビ」


 ナビ役を務めるぼたんは絶叫マシーンに乗っている気分だったが、美千代は止まらないどころか更に加速する。道なき道を進むどころか大蛇の背すら踏み台にして八岐大蛇へと向かうのであった。


 それぞれが、八岐大蛇に集う中、最前線と思われる場所には三人の少年が居た。


「どりぁぁぁ【比叡一閃】」


 その一人、坂田銀之助が大蛇の目玉を貫き、その勢いのまま駆け抜け


「【霧島連斬】」


 輪切りにしていく。かと思えば背後から迫る大蛇の群れに対して別の少年、沖田相馬が素早く刀を構えると


「【八連星殺】」


 一瞬で八発の突きを放ち大蛇の頭部貫き仕留めていく


「くそっ、やっぱり近づくにつれて蛇が多くなってやがる。けど、合流できたのは運がよかったぜ」

「そうだね。ところれで彼は?」

「あっち」


 顎でさしたほうでは


「おらおらぁぁぁ、どんどんこいやぁぁぁ」


 一振り一殺と言わんばかりに大蛇の首を刎ねる錬治の姿があった。


 

評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ