表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/293

【十三階層十二区画】修学旅行 その9

腱鞘炎気味で短めになってしまいました。


今回から本文のサブタイトルは別のものをつけることにしました。

 ~恐ろしき才能~


 ガンッ――


 到底、人体がぶつかり合った際に発することのない音が二人のファーストコンタクとなった。奇しくも、同じ右ハイキックどうしのぶつかり合い。異形のバッタ人間――蝗骸とカブトムシを思わせるフォルムの仮面を被っり甲虫のような外殻で覆われた――調。明らかな異形の二人の激突の余波だけで周りの建物は揺れ砂ぼこりが舞う。


「やるじゃないか」

『そうかい!』


 調はそのまま跳び回し蹴り、蝗骸は水面蹴りを放つ。


 二人の攻防は続く、調が後方宙返りからの蹴りを放てば蝗骸は、オーバーヘッドキックで対抗し、二人の蹴り技の応酬からクロスレンジでの拳での格闘戦へと移行する。


 もしも、格闘技マニアがいれば垂涎物の格闘戦が繰り広げられている。その激闘は徐々に傾き始めていた。


「ぐっ…この」


 蝗骸の攻撃は空を切るのに、調の攻撃は確実にヒットし始める。


「なんなんだお前は!」


 焦りからなのか大振りの右ストレートを放つ蝗骸に対して、冷静に繰り出したアッパーカットは腹部にあたり3メートル程吹き飛ばす。


「さあな」


 調は駆け出し間合いを詰め、繰り出される拳の弾幕に蝗骸は手も足もでない。


「こんな…はず……では……」

「まぁ、あれだアンタはその姿にならずに逃げまくればよかったと思うよ?」


 膝をつきながらも蝗骸の戦う意思は衰えていない。


「そんな事…できるわけないだろ……【アバドン・レギオン・ストライク】」


 起死回生の一撃。夥しい数の飛蝗と共に調に襲い掛かる。


「そうくるよな。【スコーピオン・ソード】」


 調の手に現れた禍々しい長刀を水平に構え、刀身を指で弾く。


「【ノイズギフト(不快な毒)】」


 青紫色の煙が渦巻き、飛蝗たちがどんどんと朽ち果てていく。


「なんだと……」

「はぁ…最初からこうしておけばよかった。不意打たれて焦ったけどな」


 蝗骸の体もボロホロになっていく。


「これで止めだ! 【デッド・ホッパー・アクセルキック】」

「ぐあ…」

「どりゃぁぁぁあああああああああああああ」


 スライディングキックから、打ち上げるようにして蹴り続け空中に舞い上がる。


「《マスカレイド・ダブルフェイス》《インセクト》+《鉄鬼》=【インセクト・オーガ】。フィニッシュだ! 【メテオ・ホッパーキック】」


 重量の増した調の重い一撃を受けた蝗骸は地上に落下しながら光の柱の中心めがけて蹴飛ばされた蝗骸の体は、砕けながら光の柱の中核と共に砕け散り生身の姿をさらけ出し倒れ伏した。


「生きてるみたいだけど…まぁいいか。こっちは終わったし……やべぇ…反動がきやがった……」


 パタリと調も倒れるのであった。



評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ