【十三階層三区画】イレギュラーズの休日
【十三階層三区画】イレギュラーズの休日
尾張錬治の朝は早い。4時に起床するとジャージに着替えてマスクを着けスレトッチを30分、両足に重りを付けて重りの入ったリュックを背負い、1時間のジョギングへと出かけ大体ハーフマラソン程度の距離を走り切る。
その後は、打ち込み稽古を30分。直径5~15cmの杭を無数に打ち込んだ修練場にて、杭の上に立ち拳大の歪な石を木刀で打ち上げながら、修練場の周りを不規則な時速で周るピッチングマシン3台から射出される赤と青の硬球を、赤は避け青は木刀で弾きながら、石が球体になるまで続ける。ちなみに射出される硬球は時速200㎞~80㎞、変化球がランダムで飛んでくるという仕様である。
これを終えた後にシャワーと朝食を終えると近隣の3級ダンジョンへと向かう。毎回訪れるダンジョンは変えながら、もはやタイムアタック感覚でボスモンスターを討伐しており、慣れたもので10階層レベルのダンジョンなら4時間とかからずに攻略を終え、そのお金で夕食を食べるというのが錬治の休日となっている。
赤城次郎の朝も早い。8時ごろから【シャドーコピー】を利用して複数の飲食店へと仕込みを手伝いに赴き、装備の整備を行っている工房で手伝いをして午前を終える。昼過ぎからはいろいろなパーティーに入りサポートメインでダンジョンへ潜り帰宅するのがお決まりである。
藤堂光太郎の休日は、格闘場と呼ばれる探検者同士が素手の対戦をする場所へと来ている。ここは探検者の等級関係なく、登録している格闘士の勝敗によるポイントのランキングでマッチングバトルを組まれる仕組みになっている。もちろん相手を指名しても戦う事も可能である。
探検者同士の格闘戦は需要が高く、派手である為に見るだけでも楽しめる。もっとも光太郎は参加するために来ており、光太郎の戦いは実力伯仲の為、見ごたえがあると非常に人気で選手としても名声を得ていたりする。
諏訪一芽と秋葉美穂は、早朝からでかけたかと思うと意外にも地域ボランティアに参加したり、チャリティーバザーなどにも参加するなどを過ごしたようである。
小鳥遊充希の休日は昼過ぎに起きてきたかと思うと昼食を食べたかと思うと、部屋に戻り昼寝を続け結局、起きてきたのは夕方過ぎでありほぼ一日寝て過ごしているようであった。
イレギュラーズの面々は、基本的に真面目であり、全員が簡単な修練は二日に一回は必ずしており、休日は完全なオフモードになるものとハードトレーニングをするものに別れると思われる。
今後も同行は注意を払いたいと思う。
報告者 寮母 牧場 静香
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