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【十二階層九区画】知覧特攻平和会館ダンジョン その7

【十二階層九区画】知覧特攻平和会館ダンジョン その7


 討伐を終えて獲得した素材をもち、イレギュラーズの全員が無事に帰還を果たしていた。


「ケケケ、大丈夫か一芽?」

「……大丈夫??」

「うぅぅん…佐江ちゃんに否定してもらったけどベトベトする気がするぅ~」


 一名ほど精神的に参っているが


「うーん。しかし、普通のワイバーンはいまいちだったなぁ。まぁまぁ強くはあったし斬りごたえはあったけどよぉ」

「であるな」

「いや、お前ら回復してから周回とかいって、どんだけ周回したんだよ」

「もう…疲れったスよ」

「途中からタイムアタックでありましよ」


 全員が合流した後、今度は組み合わせを変えてのタイムアタックを開始し、最短で5分程度での討伐を行っていたイレギュラーズであり、討伐数もドロップ品も美千代が居るおかげでとんでもない数を確保できたのであった。


「ふふふ、では、わたくしは、これから加工についての打ち合わせにいってまいりますわね」

「ワイバーンが一体、二体、三体」

「し、しっかり美千代さんしっかりしてください。佐江さん大変です。美千代さんが現実逃避から戻ってきません」

「………まぁ、そのうち戻りますから、いきますよ。ぼたんさん」

「アハハハ、美千代ちゃんしっかり」


 素材は佐江と充希のコネを利用し解体され加工される運びとなっている。ワイバーンの素材は、装備品だけでなく、内臓なども臭みがすくないために美味しくいただける。もっともラージワイバーンはあまりにも大きく、食用には向かないので装備品として加工される事になっている。


 何はともあれ、成果は大成功といっていいだろうが……


「あいつらワイバーンの市場を崩壊させる気か? 普通にしてくれよ頼むから…報告書を書くのだって大変なのに…このタイムアタックの結果とか…えっ、マジでこれ編集しないといけないの? くそっ……職員の増員要請早く受理されないかな……うん、もう、あいつ巻き込もう」


 一名ほど、別の意味で頭を抱えることになるのであった。


 数日後には、慰労会として桜花のワイバーンの肉を使った唐揚げなどが用意されていた。ワイバーン系は鶏肉に近い肉質に加えて上質な脂をもっているために美味といっていい。さらにドロップ品に卵があったためにそれを利用したタルタルソースを使ったチキン南蛮ならぬワイバーン南蛮なども用意されかなり豪華な食卓となり、装備の完成にも目途がついたのであった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 弱冠一名様、毎度お気の毒様ですw
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