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【十二階層七区画】知覧特攻平和会館ダンジョン その5

【十二階層七区画】知覧特攻平和会館ダンジョン その5


「皆さん大丈夫ですか?」

「無理っス」

「ふっ…無理だな」

「負担がヤベェ」


 次郎、城一、錬治の三人は反動で動けなくなっていた。


「とりあえずセフティーエリアに運ぶでありますよ。そこでみんなが来るまで報告書を記しますね【サモン・ドッペル・サーバント】ポーター×2」


 荷運び様のサーバントを召喚すると回収したアイテムと三人を担ぎセーフティーエリアへと向かうのであった。


 一方その頃…


「ケケケ、崇高。確かボスは一体だったよな」

「そうであります。そうであるハズなのですが…」

「アハハハ、なんでか二体いるよ」

「……つまりスイーツ二倍食べれる?」

「美穂さん、肉料理をスイーツというのはいかがかと」


 ジェミニーワイバーン。二対のワイバーンが空を舞っている。


 桜花のワイバーンと違い火球を吐くわけでなく、ジェミニーワイバーンは、タイミングを合わせて滑空させてくる。


 野生動物の突進。その威力は、小型のイノシシと普通自動車が正面衝突した場合、普通車は廃車となる。小型のイノシシですらこの破壊力である。


 そのイノシシよりも、大きく重量も筋肉密度も速度も上回るワイバーンの突進の破壊力はタワーマンションがボーリングのピンのように跳ね飛ばすであうろ。


「ケケケ、その威力は《アンフェア》だよな」


 突進を正面から受け止めるどころか、勢いを利用してもう一体のワイバーンにぶつけその動きを止める。


「アハハハ、凄い凄い。《スラッシュカード》《マルチショット》《魔力撃》合わせて完成【ストームジョーカー】」


 銀色のカードがジェミニーワイバーンに突き刺さる。


「【リリース】と」


 カードが爆ぜる。


「矢の欠点はどうしても大型の敵に対しては弱点があると自分は考えたでありすま。矢を大きくすればいいと。〈ビッグアロー〉」


 巨大な矢を生成する。


「【一尺砲獅】」


 矢が大きくなれば空気抵抗も大きくなり、弾道のブレも大きくなりいくら巨体相手でも当たらなくなる。だが、崇高には《ライブラ》のスキルがある。全てを計るスキルに導き出された弾道は二体のワイバーンを悠々と貫き動きを止める。


「まいります。《剣の舞》」


 岬は舞い踊るように傷ついた箇所を斬りつけていく二頭のワイバーンは払いのけようと足や尻尾を振り回すが軽やかによけながら斬りつけていき大量の出血を強いる。


「……あんまり出番がなかったけど……働く【血濡レノ斬首刑】」


 ワイバーンから流れ出た血に触れながら美穂は血を操り拘束し血の刃を振り下ろしその命を終わらせた。


 二頭という程度のイレギュラーでは、イレギュラーズのメンバーの前では大差ないのであった。

評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。


アレ? ワイバーンが予想以上に弱く……あれ?

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