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【十二階層六区画】知覧特攻平和会館ダンジョン その4

【十二階層六区画】知覧特攻平和会館ダンジョン その4


「うわぁぁぁぁぁっス」


 火球が次郎を捉え炎に次郎が焦がされる。


「また分身がやられったス」

「火球の大きさを調整して遠近感くるわしてるなぁ。ありゃ」

「…ワイバーンはそこまで知能が高いモンスターではなかったはずですからこれまた厄介ですね」

「ふん、だが制するしかあるまい。征くぞ」


 全員が散開する。


「大言壮語など恥でしかない。我にとって口にしたことなど小さき故に」


 城一は呼吸を整える


「ふぅ【王道整地】」


 大気が塊、道になる。


「おいおい、俺のウォーロードじゃねぇか」

「そういうな。これは《ドミニオン》の応用その1だ。そして…貴様の祖父の戦いで得られたものを見せてやろう」


 塵を支配し、剣を作り出し硬める。いつもの作業ではあるが完成度がかなり上がり一本の名剣ができあがる。


「【現征剣(リアル・ドミニオン)】支配力を剣として具現化した。そして…【内征者(クエルボ・コンキスタ)】自分の肉体を完全に支配するアーツである」


 城一のアーツは、【クエルボ・コンキスタ】は肉体の能力を100%を引き出す能力であり、それにより向上した能力は瞬間的になら錬治をも超える動きが可能であり、一瞬で桜花のワイバーンに接近すると羽を斬りつける。もっとも、傷はついてないだが、急激に動きが悪くなる。


「【リアル・ドミニオン】は斬る剣ではない。斬りつけた部位を支配する」


 動きが完全に鈍る。


「錬治!」

「応! 【瞬閃・一式】隼斗」


 バーンと大気が弾ける音が響くと金色の閃光が尾に走ると何も抵抗がないかのように両断され尻尾が空中に舞、桜花のワイバーンはのたうち回っり苦し紛れに放った火球が次郎へと迫る。


「危ない! ガードナー!」


 ぼたんが、慌ててサーバントで次郎を守る。


「サンキューッスよ。いやーちょっと大技しようと思って動きを止めてから、危なかったッス。さてと、俺っちも新技いくっスよ」


 次郎の周りに火、水、風、土、光、闇の球が浮かび上がる。


「まさか…六属性同時行使!? どんな制御力があればこんな…」


 ぼたんは、目を見開き驚愕する。


「いくっスよ! 終末魔法〈カタストロフィ〉」


 全ての球体が一つにまとまりながら桜花のワイバーンの右足付近に着弾すると、まるでブラックホールのように周囲を呑み込み始め桜花のワイバーンは慌てて飛び上がるも右足が完全に消滅していた。


「はぁはぁ…まだ精度がいまいちっスね」


 次郎は大粒汗を流しながらフラフラになっていた。それは次郎だけでなく…


「我もまだまだであるな……」


 手に握っていた剣が塵へと戻りながら城一もボロボロである。


「後は任せな…〈雷身〉」


 錬治の体から雷が溢れる。新魔法〈雷身〉それは身体強化と自らを雷と一体になる魔法である。


「俺の五式を見せてやるよ【瞬閃・五式】昇雷」


 【瞬閃・五式】昇雷は対空技といっていい。雷が天に昇るように錬治の体が翔け桜花のワイバーンの翼を切り落とされ落下していく。


「…連式。【瞬閃・四式】天斬」


 落下しながらもう片翼を斬り落とし


「更に、【瞬閃・三式】閃隼」


 渾身の突きを、桜花のワイバーンの逆鱗へと叩き込むが止まらない。


「【瞬閃・二式】隼斗十文字斬り」


 雷身により引き上げられた身体能力と人智を越えた速度が可能とする光速の連続攻撃。

 

「【刃雷轟閃・改】春雷・改」


 錬治の最大最強の大技。雷光を纏った光速の抜刀術から繰り出された剣閃が桜花のワイバーンの体を走り抜けると両断するのであった。

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