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【十一階層十区画】新年会

会話回です

【十一階層十区画】新年会


 帰郷を終えて、全員が寮に揃った日の夜。


「錬治や城一がそろってボコボコにされるって…その爺さん何者だよ…」

「俺が聞きてぇよ。…あのクソ爺…調、とりあえずそのレンコン揚がってるから取ってくれ」

「あいよ」


 本日の宴会メニューは座敷天&串カツ。油が満たされた土鍋が複数用意されており、思い思いの食材を揚げながらの新年会である。


「自分、映像データーだけで計りましたが、恐ろしいでありますな。威力自体は、錬治殿と互角でありますが、太刀筋を読んで威力が載っていないところに技を当ててるでありますよ。あっ、その芋天は自分が育てたものでありますよ。佐江殿」

「ふふふ、芋天の魅力に否定できませんので、ついつい…」


 揚げたての芋天に塩を付けて美味しそうに食べる佐江を尻目に話を再開させる。


「ケケケ、錬治との違いて他にもあるんだろ? ほら海老天もあがってるぞ次郎それ食っとけ」

「了解っす」


 光太郎は、なんだかんだと揚げる作業をしながら適当に配っている。


「魔法との合わせ技だと予想してますよ。多分、上位属性に氷だと思いますよ」

「上位属性ですか…確か『溶岩』『砂塵』『雷光』『氷雪』『樹木』『泥沼』『暴風』などの強力な魔法属性ですね」


 少々、落ち込みながら岬は、揚げていく。


「うむ、なるほどな。岬よ。落ち込んでいないでそこのシイタケをくれ」

「はい城一さん」

「源治くん、僕はお餅をあげて欲しいんだけど」

「了…」


 ちなみに源治は大葉の天ぷらを好んで食べている。


「……とり天うまうま」

「あーしー次は玉ねぎにするしー。それでー錬治っちはどうするの?」

「あぁ…相性のいい属性とあとは俺も五式の完成かな」

「ふむ…五式ができると何か違うのか?」

「まぁな。ほら、俺のアーツに連式てあるだろ? その幅が増えるんだよ。元々この五式までの流れを作ってそれを発展させるてのが俺の構想だったんだからな」

「ケケケ、けどよ。こないだ使ってた、刃雷轟閃は違うのか?」

「ありゃ、一式の改良版というか白波と鞘があって可能なアーツだから五式にならないんだよ」


 城一、錬治、光太郎でああだこうだと歓談しながら、玉ねぎ揚げたり、エビを揚げたりとモリモリと食べていた。


「串カツもうまいねん」

「うむ……」

「けど、タレの二度付けする奴は死ねばいいとおもうねん」

「そうか……」

「チーズ入りロースかつもあがったで」

「…食べる」

「あーしにも頂戴」

「けど、カロリーが気になりますよ…正月からずっとですから、体重計にのるのが怖いですよね」


 ぼたんの一言に美穂以外の女性陣の手が止まる。


「ぼたんさん、わたくしが気にしていないと否定いたしますが、この場でいうのは無粋ですよ」

「僕も流石にそれはないと思うよ」

「ないわー、それはないわー」

「それは言わないほうがよろしいかと…」

「ぼたっち、それは禁句だーしー」

「そ、そうですね」


 もくもくと食べている美穂は


「……胸にいくから…困るかも。身長が欲しい…」


 ぼそりと呟いた美穂に視線が集まり


「……エッチ……」


 胸を隠す仕草をする美穂であった。

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