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【十階層八区画】曾木の滝ダンジョン その6

【十階層八区画】曾木の滝ダンジョン その6


 全員が無事帰還し報告を受けた大島右近は膝から崩れて突っ伏した。


「ちくしょう! お前ら俺のこと嫌いか!? なんで普通に討伐できないんだよ! どんだけユニークな状況だ! 神! 神の仕業か! ちくしょう俺が何したんだよ! いや、この年代で普通にレイドボス倒すとかでもおかしいのによ……なに、この世代だともう普通なのか? あぁくそぉぉぉ週末は報告書作成地獄だよ」

「安心するがいい、我らは先生の事は好きだぞ?」

「ありがとうよ! あぁくそっ、今日はやけ酒だ!」

「それは否定いたします。お酒は楽しく飲むべきですよ」

「ケケケ、そうそう」

「いや、お前らは呑むなよ…」

「芋のジュースですのでそれは否定いたします」


 近くの宿泊施設で、宴会が既に始まっていた。


「ところで美千代ちゃん売った素材どれくらいになりそう?」

「うーん3桁万円はいくかな? 珍しい素材だから最低買取も高いし数もあるから防具とか武器とかの飾りにも使えたりするし」

「……うまうまスイーツ…」

「…焼き鳥はスイーツでないと思うがな……すまないが砂ズリ串の追加を頼む」

「ケケケ、そういや錬治、最後の決め技どうやったんだよ」

「あぁ、アレは鞘の中で風の刃を爆発させたんだよ。白波以外の刀だと刀身が爆ぜて使い物にならなくなるけどな」


 ダンジョンによって得た収入は莫大だ。そして、大金が手に入ると、財布の紐も緩くなるというもの。なのでダンジョン近くの飲食店やホテルは大賑わいである。


 錬治たちが楽しく宴会を行っている中別の場所では…


「はいはい、えぇ、その日程は後日」

「いいえ、そういうわけでは…」


 探検者協会鹿児島県北薩事務所では、素材の問い合わせなどの連絡が、個人、企業とわず殺到していた。ユニーク個体だけでなく、レア素材が大量に入荷となれば、それらを扱う業種にとってライバル企業と差をつける為にも、是が非でも入手したいところ…そして個人で素材加工を行っている人にとっても大事である。


 素材の販売調整や品質チェックなども並行するなどした業務に職員一同は頭を抱えながらも必死に対応するのであった。

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