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【十階層五区画】曾木の滝ダンジョン その3

【十階層五区画】曾木の滝ダンジョン その3


「ヒャッホー! 美千代ちゃんイケイケ!」

「任せとき!」

「狙い撃つであります」


 美千代は【キューブバギー】を形成すると荷台を作り、そこに充希と崇高が乗り込み密林を駆け回る。


「ホイホイ、ホイッと」


 銀色のカードケースからカードを取り出し、カードを放つ。


「【リリース】だよ」


 パーンと派手な音が鳴り、ナイト・パンサー・リザードとファンキー・ロック・エイブはビクっとなり動き止めた。


「新技の<サウンド・ボム>はどうかにゃ?」

「【螺旋孔】であります」


 貫通力を高めた矢を放ちナイト・パンサー・リザードの足を穿ち機動力を奪う。


「くらえロードローラーや!」


 車体の前部分に取り付けられた《ボックス》を回転させてながら【キューブバギー】で弾き飛ばしながら大きく回り込むように移動していく。


「ハハハ、楽しいぃぃ。よーし僕ももっと張り切るよ新魔法<バブル・ボム>」


 フワフワと子供の頭くらいの泡がフワフワと周辺に放つ。モンスターは気にすることなくその泡に触れるとバンという音と共に吹き飛ばされた。


「ニャハハン、その泡はすっごく弾けて更に連鎖するんだよ」


 泡は一つ弾けると近くの泡が弾けてその衝撃が何度もモンスターを襲う。ダメージは大したことはないが、行動を阻害するには十分であり動きを止めたところを


「ヒャッハー、一つ、二つ、三つ。まだまだ行くよ!」


 雑魚の殲滅を受け持っている美穂たちが処理していく。


 そして、後方では…


「アインは<フォッグ>を右前方に使用、ツヴァイは<スリープ・クラウド>を」


 ドッペルサーバントに、ぼたんが指示を出していた。ちなみに、使用した<フォッグ>は悪臭と煙幕で視覚と嗅覚を阻害する魔法で、<スリープ・クラウド>は範囲内にいる対象を眠らせる雲を作り出す魔法である。


「敵は位置を記録…予想は…」


 二体の配下を使用し直接的な攻撃でなく、デバフを重視した立ち回りる。ぼたん。戦場をコントロールした集団戦闘はぼたんが最も得意とする戦いであり、特にデバフによる阻害は数でくる敵には非常に有効に発揮されていた。


 ただし、


「GYuuuuuuuuU」

「ふぇぇぇ!?」


 集中しすぎて急激な奇襲には対応できないことがある。


「さ、<サンダーショット>」


 指を銃の形に構えて短くいうと指にはめていた五つのリングが輝き、雷の弾丸がモンスターに当たりしびれさせ動きを止める。


「油断大敵というのは否定できませんね。《ネガティブ》防御を否定いたします」


 白と黒が交差した次の瞬間には、バラバラの肉塊へとモンスターは姿を変えられていた。


「かなりの数では、苦戦することは否定できそうにありませんね」


 そう言いながら、一番奥へと陣取る、大物へと向かう仲間へと視線を送る佐江であった。


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[一言] ロォォドロォォラァァだァァッ!!(ジョジョ並感) 笑うわww
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