【十階層四区画】曾木の滝ダンジョン その2
前回うっかり11時に投稿しちゃいました。ポッ〇ーの日だからセーフ
【十階層四区画】曾木の滝ダンジョン その2
目の前の状況に対して
「調、何か申し開きはあるか?」
「いや、オレ、悪く無くね?」
「……フラグ建てた…」
「だから、アレは冗談だろ!?」
到着したエリアでは、大きなトカゲというよりも豹にも近い顔立ちで狼というよりもネコ科の肉食獣のような体付きの生き物にまたがった七色に輝く毛皮の大猿が両手に棍棒を構える。
「あの狼というか豹のようなモンスターは、ミッドナイト・パンサー・リザードと七色の大猿はオーバーレインボー・ロック・エイブライダーと記録されました」
「ケケケ、なかなか面白ろそうじゃねぇか」
「周りにいるのはナイト・パンサー・リザードでファンキー・ロック・エイブライダーと記録しました」
「ふっ、では、采配だが、周りの取り巻きは我、岬、次郎、調、美穂で、大物は錬治、光太郎、源治、一芽が佐江とぼたんは後方支援、美千代、崇高、充希は遊撃とけん制を頼む」
「いいねぇ、流石はわかってるねぇ。俺らのリーダーは」
「いくっスよ!」
先駆けで、次郎が駆けだす。
「【シャドウコピー】っス」
「《ドミニオン》百剣創造。それを使うがいい」
「……【血濡レノ鎧】」
次郎が作り出した分身に、美穂が作り出した血の鎧が覆い、城一の作り出した剣を手に戦い始める。
分身の数は十体ではあるが、その視覚情報は共有され、そして同一の意思で統一されたそれは、一つの生物ともいえる軍団となった。
「名づけて【シャドー・カンパニー】っス。けど、こいつら早いのに…猿は滅茶苦茶硬いっす。ロックて岩のほうすか!?」
次郎の欠点。それは打撃力においては並レベルである。しかし、けん制としては十分。その一瞬の隙ができれば
「【断罪ノ大鎌】ヒャッハー、てめぇらの首おいてけやぁぁぁぁ」
美穂が猿と豹の首を一瞬で切り落とす。
「《マスカレイド》【インセクト】」
カブトムシを模したような仮面を被ると調は、駆け、そして跳躍して周りの木を蹴りながら更に加速する
「【ビースティング】」
手刀による刺突は蜂の一刺しのように鋭く刺さり更に刺されたナイト・パンサー・リザードはしびれて動きが止まる。
「【シザーズスラッシュ】」
両腕を交差させるよう放った手刀でファンキー・ロック・エイブライダーの片腕を切り落とし、
「【デッド・ホッパーキック】」
一気に加速させた蹴りが頭部を破壊する蹴りを放つ。
《マスカレイド》【インセクト】は、全身が甲虫のような外装で覆われ、そして、全身に虫を思わせる武装や能力が付与されている。
「水月の舞」
岬もけん制として、《アテンション》で意識をかき乱し、意識の隙間を縫って斬りつける。
「とりゃーっス」
次郎の攻撃はデタラメといっていい戦い方をする。城一の創り出した剣を縦横無尽どころのレベルではなく投げたり複数本を同時にもって振り回したり蹴り上げたりとルール無用の戦い方を繰り広げる。
こうして、初のレイドバトルは数対数の戦いから幕をあけるのであった。
評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。
モンスターの名前が長かった…それにしてもナ〇ガクルガにまたがったババ〇ンガ亜種…凄く戦いたくない…




