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【十階層三区画】曾木の滝ダンジョン その1

風邪ひいては喉がつらたにえん

【十階層三区画】 曾木の滝ダンジョン その1


 曾木の滝は、鹿児島県伊佐市南部にある滝で高さ12m幅210mという希有な滝であり、鹿児島県の紅葉の名所でもある。


 元々公園として整備されていた場所なので大型バスなどの駐車場は完備されており、シャトルバスや近隣には宿泊施設も増えている。


 さて、ダンジョンではクラス全員で攻略というか蹂躙していた。


「はぁ!」


 錬治の放った刺突が、巨大キノコに手足が生えたモンスター。マタンゴの眉間を貫いていた。


「良しと。今回のドロップはおおホンシメジとはラッキーだ」

「普通に倒してるけど、錬治よくこいつら斬れるよな」

「……ブヨブヨ」

「あーしーの風の爪でも深くはきれねーし」

「あぁ、こいつらて繊維の流れがあるから、その流れに沿うか、魔石を狙って刺突を放てば楽だぜ?」


 事もなく言う錬治であるが、奇妙なステップと不規則な速度で動くマタンゴに対してそれをできるのは少ない…少ないはずなのだが…


「あっ、確かにそうッスね」

「…楽だ」

「そうでありますな」


 攻略のコツを軽く聞いただけで全員があっさりと攻略し、まさにキノコ狩りである。


「城一さん、マツタケです」

「ほう、人数分確保する必要があるな」

「マツタケは、ダンジョン産でもそこそこ、いい値段になるよね」


 2級ダンジョンとはいえ、もはや全員にとってはちょっとしたアトラクション程度の感覚でモンスターたちを狩っていく。それは10階層ボスのキングマタンゴですら…というかそれはもうあっさりと撃破というか…


「……大きく太いキノコで美味しそう」


 美穂は初見から只の食材にしかみていなかった。


 ドロップ品は食用キノコ詰め合わせ(マツタケもあるよ)だったので、そのドロップ品にて…


「鍋っスね」


 材料はダンジョン内で手に入れた、キノコの数々そして、美千代の【インベントリー】に収納された豆腐と鶏つみれに醤油にみりんである


 土鍋を3つほど用意するとそこに<クリエイトウォーター>で水を注ぎ沸騰させる。


「そして、こいつの出番っス」


 そういって次郎が取り出したのは昆布茶である。昆布茶は昆布の削りカスであるなので、そのまま鍋に投入すれば出汁の代わりに代用できるのでわりと次郎を含めて料理当番の際には意外と重宝されている。鍋の出汁の準備している間にキノコの下処理を全員で済ませる。


 ちなみに手に入れたマツタケは、ホイル焼きでいただくことになった。


「さてと締めを用意するっす」


 そういって一度出汁を集めて二鍋にわけて雑炊とうどんまで堪能する全員であったが…


 とりあえず、ダンジョンで食べるレベルの料理ではないことにツッコム者はいなかった。



評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。


作「昆布茶の他にも、椎茸茶とかも出汁の代わりに使えて便利」

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