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【九階層八区画】川内大綱引きダンジョン VSカパケル・カパソン

今回のネタ…怒られないかな…

【九階層八区画】川内大綱引きダンジョン VSカパケル・カパソン


 相手の先陣の一部を錬治が移動させた一番オシが喰い破りつつあるなか、二番オシの太鼓を任された城一は、その様子を見つめる。


「そろそろだな…《ドミニオン》」


 城一の《ドミニオン》の効果範囲は直径40m。ただし、これは能力を十全に使用できる範囲であり、効果を限定して使用する場合ならその最大範囲は400mにまで広がり、合図を送るという事ならこの最大範囲で使用できる。


 そして、集団戦における最大の難点である連携は、城一の軽度の支配は強制連携となり、崩れつつ敵の最前線を押し返していく。


「さてと、引手は任せるか」


 後方では…


「ぐぉぉぉっス」

「タイミングを合わせるでありますよ」

「……重いな」

「お前らはいいよな…くそっ、≪マスカレイド≫さえ使えれば…」

「兄ちゃんたち、きばいやんせ!」


 同じ引手のおっさんから檄を受けて、全員必死に綱を引いているのであった。


 そして、前線では


「【スピンカッパー】PA!」

「こいつは…ヤバい!?」


 両手を広げて高速回転し、独楽のように錬治へと突っ込んでくる。


「PA! アイアム KAPPA オブ ポップ カパケル・カパソン」

「ヤメロォォ、なんかすげぇぇぇ危ないからやめろ」


 スーツ姿のカッパ、カパケルは名乗りながら軽快なステップを踏み、取り巻きと思われるカッパたちは頭の皿をDJのようにスクラッチする。


「固有結界系なのかしんないけど、《チェンジリング》が発動しねぇ。つまり一対一で戦えってことか…いや、それは悪くないんだが…」

「【ムーンウォーク】」


 錬治が放った蹴りをスーっと後方へと移動し回避するカパケル。


「なるほどな…見た目はあれだがワクワクしてきたぜ。素手の戦いも偶にはいいだろう」

「FUUU It's show time」


 飛び交う拳の弾幕からの互いに放った回し蹴りの威力はほぼ互角。


「【ムーンウォーク】PA!」

「ちっ、また間合いの外に…いや、ヤバイ」


 錬治は慌ててしゃがむと、紙一重でブンという、空気を斬る音が頭上で鳴る。


「そういや…こいつもカッパだったな」


 カパケルに目を向けると片腕が長く、片腕が短くなっていた。


「《縮地》」


 錬治は、一瞬で加速して間合いを詰めながら飛び回し蹴りを放つが、しゃがんで躱される。


「まだまだ! <ウォーロード>」


 空中に足場を作り宙返りをしながら軌道を変えてカパケルの頭頂部へと踵を落す。


「カパァァァ」

「やっぱり皿は弱点だよな。【瞬閃・一式】体式隼斗」


 着地と同時に加速し放ったボディーブローは胴体に突き刺さりカパケルの全身が浮く。


「まだまだ! ラアラアラアラアラアラアラアラアラアラアァァァァァァ」


 体を揺らし跳ね上げる反動を利用し拳を加速させ連打連打の嵐


「カパケル。お前は強敵だったぜ!」


 止めに放った蹴りがカパケルの頭部を破壊するのだった。


「はぁ…少し疲れ…」


 ドオォォン


 一息を着いたタイミングで錬治の頭上から落ちてきたモノが地面をわり粉塵を巻き上げるのだった。

評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。


錬治「カパケルもだけどスピンカッパーもヤバくないか?」

作者「カラーボールドォォォン」

錬治「オイバカ、やめろ」

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