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【一階層】プロローグ

とりあえず、一章を書き上げましたので毎日一話投稿予定です。

昼の12時に投稿いたします。


2020/08/05 加筆修正をいたしました。

 【一階層】 プロローグ


 日は傾き、世界が赤く染まる逢魔が時。


 編み笠を被り、刀を腰に差し、ボロボロの着物を着た長身痩躯の男が十字路になった車道の中心にに立っていた。


 そう、車道にだ。


 しかも、今は()()()()()はとうに過ぎている。そんな時代に時代錯誤の格好をした男がたっているだけでも異様なのに、さらに、車一台、人っ子一人いないという異常事態。


「見つけたぜ。辻斬り、いや辻神だっけか? まぁ、いいやその首置いてけや」


 そんな場所に、年のころは17歳ほどの少年が、薄く黄金色に輝く刀を携え黒衣を纏った少年が立っていた。


「じゃ、始めるぞ。いざ、尋常に…」

『勝負…』


 示し合わせたわけではないが、間違いなくそれが開始の合図だった。


 轟――


 どちらかの振った刀がうねりをあげるが、その刃が互いを捉えれる事はなく空を切った。


「いいねぇ、面倒事だと思ったが思いのほか楽しめそうだな…なら、【瞬閃・四式】天斬を試させてもらうぞ」


 少年は、少しは間合いを取ると、まるで子供が打つぞと言って右手に棒を振り上げ、左手を添え、左肘は体につける姿勢をとる。


「いくぜ?」


 爆――


 爆ぜる音が響いた次の瞬間には、辻神と呼ばれた侍の首は胴から落ちると、体はボロボロに崩れて朽ちていく。


「討伐完了と。報酬で、焼き肉でも食べにいくかな」


 少年は立ち去るとその場には、塵すらも残らず一陣の風だけが吹くのであった。


 世界が変わったのはおよそ10年ほど前2020年まで遡る。


 その日、世界が揺れた。


 比喩でもなく、物理的に世界が揺れた。


 震度3という日本人なら少し揺れた?くらいのレベル。それは日本人だけの感覚であり、日本以外となれば話は換わる。免震技術等ない国では建造物の倒壊や地震によるパニックで先進国でも混乱の坩堝となり、暴動等の混乱を極めた。しかし、それは後に『ダンジョンの産声事変』と歴史に記される序章にすらならなかった…



 2020年4月25日 日本国東京



「現状は?」


 道場満(みちばみつる)総理は現在、首相官邸にて地震報告を受けていた。


「現在、各国で暴動が起きており在外日本人には自宅待機をするように指示を出しています」


 世界各国では地震への不安から物質の略奪が横行しており非常に危険な状態といえる。


「例の件の調査は?」


「依然、不明のままです」


 フムと唸り日々増える「穴」の報告書に目を向ける。地震発生から日本各地で奇妙な穴の報告が相次いでいる。場所も北海道では二風谷や五稜郭公園、沖縄は首里城公園、大石林山。東京では新宿駅地下、東京タワー、江戸城と日本各地の観光地に出現している穴は人一人が余裕で入れる大きさなのに不思議な事に入る事ができないという怪現象が起きている。


「ただ、同じ事がアメリカを始め各国で発生している事が確認できました。アメリカはグランドキャニオン、自由の女神で確認、ロシアではレーニン廟、赤の広場。中国では、兵馬俑、黄山、万里の長城と他にも世界中の世界遺産や有名観光地で報告されています」


 日本では地震よりもこの穴が問題となっており連日報道の嵐であり終末論者が当たり前のようにでて来たり、プラズマ等の珍説まで飛び足している。原因も理由も不明まさにお手上げである。発生から3日程度経過しているがそれでわかれば苦労はしないだろう。神にでも訪ねたい気分だと思ったときにそれは起きた…いたずらなのか悪魔の甘言なのか、それは起きた。奇跡だという言葉が陳腐なように聞こえるバカげた奇跡。人には絶対不可能な神の御業。世界に響いたの声だった。優しく力強く男なのか女のなのか年よりなのか子供なのかその区別を超越したなにかの声――




 告げる知性ある生き物たちよ――


 世界は繋がった――


 目指せ知性ある生き物たちよ――


 門の先にあるは世界なり――


 (しるべ)を辿り辿り着け――


 汝らに祝福を与えん――


 体は魔を打ち倒せば強くなる――


 技は磨けば鋭くなる――


 術は理に触れて高みに至る――


 律は門に記す――



「なんじゃぁぁぁぁそりぁぁぁぁ」

 道場総理、御年62歳数年ぶりに絶叫した。


 なお、この後に「穴」は門の形になり隣に石碑が建っておりそこにはこう記されていた。



 1.初めて入場する方は探検者カードをお受け取りください。カードはこの石碑に触れれば発券されます。


 2.カードには【ステータス】【スキル】を確認機能、パーティー登録機能、ダンジョン内でのイベントログ機能、掲示板機能、カードヘルプ機能があります。不具合などの問い合わせ機能があります。

 ※ただしダンジョン攻略の情報へのお問合せにはお答えできません。


 3.ダンジョン内でモンスターを倒すとレベルがあがります。レベルがあがるとステータスは上昇します。


 4.スキルは使用することで成長します。


 5.魔法は特定条件で習得することができます。真理の断片を入手すると自分オリジナルの魔法を探検者カードで作成することができます。


 6.ダンジョンを長く放置するとモンスターがあふれちゃうから気を付けてね。


 7.死んだらそこで終了です。


  以上を踏まえて挑んでください。

                       ダンジョン運営神議会



 こうして、まるでゲームのような現実が誕生した日となった。


 評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。


 主人公は総理ではないですよ?



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― 新着の感想 ―
[一言]  ダンジョン運営神議会 数百もの作品を読んできましたが初めてこのフレーズいいですね。
[気になる点] 接続詞や日本語がおかしいところが多くて読みづらいです [一言] 面白そうな作品だけに勿体ない
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