だるだる令嬢と苦労人従者と(若干)ヤンデレ婚約者
※だるだる令嬢と苦労人従者と(若干)ヤンデレ婚約者
※会話文
※だるだる令嬢=ミルドレッド・苦労人従者=オーギュスト・婚約者=メーヴィル(名前だけ)
「お嬢様!いい加減起きて下さい!」
「う~、い~や~よ~。今日は休みでしょう~」
「いいえ今日は普通に学校がある日です!」
「創立記念日~」
「ありませンよそンな日!!良いから起きて下さい!!もうメーヴィル様が迎えにいらしています!!」
「しらな~い。あんな奴」
「あんな奴って……お嬢様の婚約者ですよ!?」
「オーギュスト私眠いのよベッドから出たくない寧ろベッドと結婚する」
「何しょうもない事言ってンですか!ほら!起きる!」
シーツを無理矢理引っぺがされた。
「うう~オーギュストの人でなしぃ」
「主人を起こすだけで人でなしになるのなら、世界中の従者は人でなしになります」
「ね~む~い~」
「いいから起きる!さあ、起きて水で顔を洗って下さい!そうしたらさっぱりして目が覚めます!起きてくれたら、本日の夕食にお嬢様の好きなシチューを出してもらいますから」
「シチュー?」
「(反応した!)はい。シチューです。さあ、起きて起きて。顔を洗ってきて下さい」
「うん!シチューが出るなら起きるわ!」
一瞬でスイッチを切り替え部屋を出て行ったミルドレッド。残されたオーギュストは深い溜息を吐いた。
「はあ~~~。今日も何とか間に合った。……さっきの台詞、メーヴィル様が聞いたら怒るだろうな。お嬢様を溺愛してるからなあ。あの人。それにしても、お嬢様のやる気のなさは大きくなっても変わらないなあ。まあ、お嬢様らしいと言えばらしいか」
「オーギュストー!顔洗ったわよー!」戻ったミルドレッド
「なんでまだ寝間着なままなんですか!!」
「制服はこの部屋にあるもの」
「あ……。すみません。ぼく出ますね。あ、侍女達を呼んできます」
「うん」
……こんな感じで、毎朝主人を起こす事から仕事が始まる苦労人従者のオーギュストと基本だるだるでやる気のない転生令嬢ミルドレッドの日常。ちらっと名前が出た婚約者のメーヴィルはミルドレッドに嫌われ気味。ミルドレッドはメーヴィルに溺愛されているが前世から基本やる気のない性格なので、公爵家の跡取りとの婚約を面倒臭がっている。
書くとしたら連載になりますね