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我慢令嬢、建国記念パーティー後ーケインの場合ー


本編に追加しようか悩みましたが、15歳になりますと書いたので今回はネタ帳にしました。

過去編で建国記念パーティーの際、女神の祝福を起こしたファウスティーナが帰った後のケイン編になります。


 


 4度繰り返した人生で今夜の出来事は初めての連続だった。


 ファウスティーナが会場に来た。

 フォルトゥナがファウスティーナの願いを叶えた。

 足下に赤い花を次々と咲いていく光景を青ざめた顔で呆然としていたベルンハルドは、美しく微笑んだファウスティーナにお似合いだと告げられて表情から色を無くした。親しい者にしか分からない、ファウスティーナのあの微笑みが無理に作った笑みだと。

 シエルに手を引かれ会場を出て行った。信頼しきった姿が途方もない安心感を与えてくれた。


 声を掛けても反応しなくなったベルンハルドの異変。上座から降りてきた王妃シエラが何度も息子の名を呼ぶがずっと外へ続く大きな扉を見たまま動かない。直ぐ様会場の警護に当たっていた騎士を呼びつけ、ベルンハルドを部屋へ運ばせた。

 会場中、フォルトゥナの起こした奇跡と足下に咲く花に夢中なので幸い大きな騒ぎにはなっていない。



「すごかったね……今の」



 漸く声を発したのはクラウド。



「……そうだ、ね」

「あれが噂に聞く女神の祝福、か。……ベルにだけは、どう見ても祝福とはほど遠い気がするけど」

「そうかな?」



 1人だけ、次々に赤い花が咲き、1歩動けば追い掛けるように咲く花をおぞましいと抱く感情は正しい。敢えて、正しさに異を唱えるのがいた。

 ベルンハルドの弟、ネージュだ。



「ぼくにはファウスティーナ嬢が言った通り、お似合いだと思ったけど」

「あんな怖い花が?」



 普段ニコニコして穏やかでふんわりとした雰囲気を崩さないクラウドが珍しく刺のある態度で接する。誰が見ても不愉快であり、不気味な光景だったから。


「だって――」とネージュは言いながらエルヴィラを見た。え、と赤い花をずっと見つめていたエルヴィラは突然自分の方を向かれ気の抜けた声を発した。



「赤い花ってエルヴィラ嬢の瞳と同じ色でしょう?」

「!!」



 ベルンハルドの想う相手が自分だと第2王子であるネージュが認めてくれたと感激したエルヴィラに嘆息したくなったケインだが、すぐに嬉しさは下へ落ちていくのは分かっている。



「……そうですね」

「ケインまでっ」

「殿下に纏わりつく花は確かに、何度言っても人の話を聞かず殿下に引っ付くエルヴィラみたいでした」

「なっ……」

「ああ……そういう捉え方もあるのか」



 ネージュの発言に同調したのでクラウドは咎める声で呼んだが、意味を話すと成る程と納得し、普段のふんわりとした雰囲気に戻った。

 やっとベルンハルドへの気持ちを認めてくれたと勘違いした妹にケインが容赦する気は更々ない。

 涙を流し始め、口を開けようとした瞬間に「エルヴィラ」と鋭い声色で呼んだ。泣き出す寸前だったエルヴィラは「っ!」と肩を跳ねさせた。



「まさかだけど……こんな場所でみっともなく泣かないよね? もしそうなら、父上にお願いしてもらってエルヴィラは2度とパーティーに参加させないようにするよ?」

「ひ、酷いです……、な、なんでわたしばっかりっ」



 大声を上げて泣き出しはしなかったが代わりに涙だけは溢れ出てきた。



「……俺はもう何も言いたくないよ。エルヴィラにも、母上にも。そうやって泣いて家に恥をかかせたらいいよ。そうすれば、俺が何も言わなくてもさすがの父上や母上も、もうエルヴィラをパーティーに参加はさせないだろうから」

「っ~―~!! お、おにい――――」



 自分の都合が悪くなると泣いて誤魔化し、自分の我を通そうとするエルヴィラを守る道理も義理もケインの中には随分前からない。一応、血の繋がった妹なので正しい道を歩んでほしいという気持ちはあるがそれも既にブルーベリー並の大きさなので強くはない。

 我慢の弱いエルヴィラが大声を上げ掛けた瞬間違う方から声が。凛々しくも鋭利な鋭さを持った声はエルヴィラの声を止めさせた。



「国中の貴族は絶対参加となっているが赤ん坊まで来なければならないルールじゃない。由緒ある伝統的な建国記念パーティーに赤子が交じっているのは何事だ」

「な、な……」



 炎のように赤く長い髪を青いリボンで緩く縛り、黒を基調とした金の刺繍が入れられた騎士の礼服に身を包んだ女性、リオニー=フリューリングはキツい目付きを更に増幅させる化粧がされた目でエルヴィラやケインを見比べた。

 父の従姉に当たるその人にケインは話し掛けた。

 エルヴィラの方は赤子と一緒にされて涙が流れてるままだが顔を赤くしている。



「リオニー様。お騒がせしてしまい、申し訳ありません」

「お前が謝ってどうする。全く、よくもまあこんなのを放置していられるな……」



 リオニーの非難は此方に飛んで来ている両親に向けてのものなのにケインはどうも恥ずかしく思った。

 段々と落ち着きを取り戻し始めた周囲の目が自分達の方に向き始めている。女傑と名高い女侯爵が他家の令息や令嬢を見下ろしているのだ。誰だって興味が惹かれる。



「エルヴィラっ、どうしたの?」



 やはり、というか、真っ先に到着したのは母リュドミーラで。駆け寄るのは涙をボロボロと流し抱きついたエルヴィラを痛ましげに慰める。……此処にシエルの側にいるあの男性がいたら、きっと愉快そうに眺めていただろう。

 リュドミーラに状況説明を求められたケインだが、次に父シトリンが来てリオニーが「王家が用意している客室に行くぞ。お前達、特にそこのどうしようもないのについて話がある」と言って会場の外へ出て行った。

 どうしようもない、というのはエルヴィラのこと。例え夫の従姉だろうと、爵位が上の娘に対して侮辱だと憤るリュドミーラへ溜め息を吐いた。



「誰だってそう思うでしょう」

「ケイン!?」

「行きますか? 父上」

「あ、ああ、そうだね」



 母の存在を完全に無視したケインはクラウドやネージュに一声掛けて外へ向かった。

 外に出るとリオニーが待っていた。少し遅れて両親やエルヴィラも来た。エルヴィラはリオニーを見ると怯え、リュドミーラの後ろに隠れた。リュドミーラも先程のリオニーの発言に怒りを抱いているようで声量を抑えながらも怒気を込めた声色でリオニーを呼ぶ。が、相手にされず、1本の真っ直ぐに咲き誇る凛々しい薔薇の如く歩き出したリオニーは客室へ向かった。

 妻を落ち着かせながらシトリンに行こうと促され行った。


 王家の用意した客室には寝台とテーブル、ソファーが用意されていた。疲れた招待客が休めるようにと用意されている為、それぞれの使い心地は最高だ。リオニーだけ立ち、ケイン達はソファーに座らされた。使用人に適当な飲み物を持って来させたところで漸くリオニーは話を切り出した。



「シトリン。わたしは前々から言っているな。そこのどうしようもない方を預かってやると」

「なっ、それは旦那様が断ったではっ」

「黙れ。お前に話を聞いていない」

「ひっ」



 リオニーの強烈な眼力と迫力に真っ向から立ち向かえる者はそういない。つい最近ファウスティーナが教会に保護されたと聞き、ずっと質の悪い風邪を引いて寝込んでいたリオニーが父を殴り飛ばしに公爵家へ飛んで来た。現場を目撃していないのでケインも詳しくは知らないが、想像を絶する光景が広がっていたと後にカインが教えてくれた。

 リュドミーラを黙らせたリオニーは再びシトリンへ向いた。



「こんなこと、従弟でなかったら言わん。母の生家であるヴィトケンシュタイン公爵家をこんなどうしようもない方のせいで名に泥が被るのは我慢ならん。元々、お前とそこの元伯爵令嬢の結婚は反対だったんだ。お前が幼少期、その女の額に傷をつけたのが始まりだ。だが、当時伯爵家も公爵家も婚約を結ぶ必要はないと言っていたのに何故拘った?」

「僕の不注意で彼女の顔に傷をつけたのは事実だよ。顔に傷がある女性にまともな縁談は見込めない。初めは罪滅ぼしのつもりだった。けど、段々と彼女に惹かれた。伯爵や父にもそう説得した」

「まあ、な。遅くに生まれた末の娘だからと甘やかされてた割に、お前の婚約者となってからは公爵夫人としての教育に努力していた。……だからこそ失望しかない」



 言葉通り、失望した青水晶に睨まれたリュドミーラは顔を合わせられず俯いた。

 それ以上リオニーは何も言わなかった。

 次にリオニーはエルヴィラを見た。睨んでも怒ってもいない、無表情なのに大袈裟な程体を震わせたエルヴィラへ呆れた声色で言った。



「1つ聞くが信仰教育は当然受けたな?」

「は、はい」

「なら、何故王弟が誰か知らない?」

「え」

「……」



 一体何の話かと思うと、建国祭にファウスティーナが来ていたらしく。シエルの側にいる男性もいて、2人の元へ突撃したエルヴィラが男性に王弟殿下の命令でファウスティーナといると答えられると王弟とは誰か聞き返したらしい。現場に遭遇したリュドミーラも力無く頷いた。

 ケインは別の意味で恥ずかしくなった。パーティーの時クラウドに告げた通り、ルイーザの爪の垢を煎じて飲ませたい。性格は似ている部分はあるがルイーザの方が何倍も優秀だ。

 絶句する父や俯く母を目にし、泣いて我を通すのはお手の物なエルヴィラでもこの場で泣いても許されないと悟ったのか、焦ってケインに助けを求めてきた。信仰教育は10歳になる子供なら誰もが受ける行事といってもいい。平民と貴族で当然分けられるが、教会最高責任者が代々王族関係者が務めること、当代の司祭シエルが国王の弟であるのは説明される。

 真面目に話を聞いていないのが丸分かりだ。



「同い年のルイーザ嬢は知っているのに……」

「エルヴィラ……勉強はいつも真面目にしなさいと何度も言っているのに、まさか最近受けたばかりの信仰教育で教えられる王家や教会の関係も知らないなんて……」

「まあ、あの小僧は鎌をかけただけなのだろうが……」

「あ、ま、だ、だって、王弟殿下が誰かなんて急に言われてもっ」

「仮に王弟殿下が何人かいたとしても、ファナが保護されたのは教会なんだ。なら、教会の最高責任者である司祭様が王弟であると教えられたのだから、司祭様のことですか? と疑問を抱くのが普通だ。それを堂々と誰か、だなんて……恥ずかしい」

「うう~……っ!!」



 この場に全く無関係な第三者がいなくて良かったと心底抱いた。とんだ恥だ。遂に声を上げてエルヴィラは泣き出した。リュドミーラが慌ててあやしても泣き止む気配はない。



「うわああああああああああああん!!! きらい、嫌いですお兄様なんかあああっ!! お母様ああぁ、お兄様なんか大嫌いですっっ!!」

「そんなことを言ってはいけません! こればかりはエルヴィラも悪いのよ?」

「だって、だって、だって、だってえええぇ!!」

「エルヴィラっ、泣き止んで」



 大泣き大会なる催しがあれば最優秀賞に選ばれるのは間違いなしのエルヴィラの声量はとても大きい。外から誰も様子窺いに来ないのが救いだ。

 エルヴィラが泣き叫ぼうが興味もないリオニーが呆然としているシトリンを鋭く声色で呼ぶ。



「1つ聞くがこんなのが未来の王妃と公爵の身内にいると知られれば、恥を掻くのはエルヴィラ(これ)ではなくティナ嬢とケインということをお前は理解しているか?」

「……」

「お前にある選択肢は2つだ。

 母親共々領地に押し込めるか、わたしに預けるかのどちらかだ」

「あ、あんまりではありませんか! た、確かにエルヴィラを甘やかし過ぎたのは反省しております……ですが私とエルヴィラを領地に押し込めるなんて……!」

「当然だ。第一、かなり譲歩して言っているのだぞ? お前は娘2人を虐待している自覚はないのか?」

「ぎゃ、ぎゃく……!?」



 直球過ぎる言葉を真っ向から受けてリュドミーラは口をパクパクさせた。泣き叫んでいたエルヴィラも母の異変に気付き、化け物を見る目でリオニーを見上げた。

 虐待発言にはシトリンも黙っていられなかったが視線だけで相手を殺すと発する青水晶に黙った。



「分からんか? ティナ嬢には肉体的精神的虐待、そのどうしようもないのは本人の素質もあるだろうがお前が何もかも庇って目隠しをしたせいで常識の欠片もない阿呆になっている。まともな思考と精神を持っていれば、自分のいる環境が異常だと自覚する。同じ環境で育っているのにケインがまともなのは唯一の救いだ」



 まとも……果たしてそうだろうか、と自問自答した。

 当たり前な話、答え、なんてない。



「真に娘達を思うなら、将来立派にする為の教育を施すのが親の務めだろうが。それをティナ嬢には、未来の王妃になるからという大義名分を掲げて何もかもを強制し、安らぎを与えず結果――……あの子は限界を迎えた。泣き叫んでいたところを見つけたのが王弟で良かった。お前なら、どうせ無理矢理立たせ泣き止まないなら叩くだけだろうからな。そこのどうしようもないのにも、姉の婚約者に纏わりつくのがどれだけ恥で公爵家の名を汚す行為かを教えろ。泣くだけで何でも許すから、そんな愚かでどうしようもない阿呆になるのだ」



 誰も何も言い返せないのは、ある程度の自覚があったからだろう。ケインだけはエルヴィラを見て深い溜め息を吐いた。他人に何度も阿呆呼ばわりされた挙げ句、今までの自分を全否定されたエルヴィラは糸の切れた人形のようにピクリともしない。リュドミーラも同じ。ケインは父を見た。エルヴィラがベルンハルドが屋敷を訪れる度にファウスティーナの邪魔をしていると聞き、何度も何度も注意をしていた。だが、愛する妻に間に入られるとどうしても強く出れない。それが災いして更に悪化した。



「……リュドミーラ」



 長い沈黙が続いた。

 それをシトリンは破った。

 ファウスティーナと同じ薄黄色の瞳には、ある決意があった。

 リュドミーラはゆっくりと夫を見上げた。



「子供達のことを君ばかりに頼んでいた僕にも非はある。君だけのせいじゃない。君がケインやファナを跡取りとして、王太子殿下の婚約者として相応しい子にする為に頑張っていたのは知ってる。そのせいでまだ婚約者もいないエルヴィラに甘いのも。でも、このままじゃ僕や君も、エルヴィラにとっても良くない」

「旦那様、私は……っ、本当にファウスティーナの為に、あの子がそうであると(・・・・・・)気付かれないように、凛とした素晴らしい淑女になってほしくて」

「分かっているよ。でも、ファナはファナだ、リュドミーラ」



 会話の真の内容を読み取れるケインはこっそり嘆息した。ファウスティーナはリオニーの妹アーヴァに瓜二つだ。当たり前だ。血の繋がった実の親子なのだから。母の懸念は要らないもの。厳しくも愛情に溢れていたら、ファウスティーナをファウスティーナ個人と見ていたら、少なくとも負の連鎖は起きなかった。

 泣き崩れたリュドミーラを慰めながら、シトリンはエルヴィラに語り掛けた。



「エルヴィラ。僕やリュドミーラが君を甘やかし続けていたせいでこんなことになった。今まで疎かにしていた勉強に力を入れる。分かったね?」

「……はい」

「それとずっと言い続けていたことだけど王太子殿下にはもう近付いちゃいけない。挨拶をするのは礼儀だから当然だけど、それ以外の時は決して近付かないこと」

「で、でも、ベルンハルド様はわたしに親しくしてくれますっ」



 首を振って何が駄目なのかを説明してもエルヴィラはきっと理解しない。その場では悄らしく頷いても、時が経てばしれっと同じことをする。



 結果、エルヴィラはリオニー一押しの厳しいことで有名な家庭教師がつくことが決まった。どんなに泣き叫ぼうが嫌がろうが一切通用しないと有名だ。

 話を聞いて嫌がりだしたエルヴィラをリオニーは黙らせ、また泣き始めたエルヴィラを慰めるリュドミーラは不意に言い出した。

 ファウスティーナは何時公爵家に戻してもらえるのか、と。

 失望を加速させるだけの発言。

 貴族学院入学に伴ってファウスティーナは公爵家に戻る。しかし、今までと違う展開なのでこれも違うかもしれない。リオニーが口を開きかけるもシトリンが先に口を開いた。



「ファナのことはシエル様にお任せしよう。僕達は、ファナが戻ってきたら温かく迎えられるよう待っていよう」

「はい……」



 言いたげなリオニーの視界からリュドミーラを隠すようにシトリンは諭し、泣き続けるエルヴィラに泣き止むように言う。

 これ以上いても仕方ないと判断したケインは先に馬車に行くと告げて外に出た。驚いたことに外には警備の騎士がいた。エルヴィラの大きな泣き声を聞いても扉を叩かなかったのは、事前にリオニーから言われていた為だったらしい。用意周到なところは流石だ。

 会場の受付場まで戻るとネージュが待っていたとばかりに手を振った。


 パーティーでの出来事、ベルンハルドの足下に咲いたのはエルヴィラの花であること、2人が結ばれるように協力を要するネージュにケインは……首を振った。



「分かっている筈です。ベルンハルド殿下はエルヴィラと結ばれても決して幸せにならないと」

「だからだよ。今度こそ兄上が心の底からエルヴィラ嬢を愛するようにぼく達が手を回すんだ」



 2度目の時、ネージュはファウスティーナの手を掴み駆け落ち同然に姿を消した。事前に計画を聞かされていたケインは2人を守る為にシエルの力を借りた。ファウスティーナの為ならどんなことでもするシエルが妨害したお陰でベルンハルドは最後まで2人を見つけられなかった。国王や王妃も2人の居場所を知っていたが第2王子は突然死したと公表した。公爵家を勘当された令嬢と駆け落ちしたなどと誰が思うか。

 時折シエルを通して届く手紙を読むのが楽しみだった。秘密裏に2人を守っていたシリウスとシエルのお陰か、穏やかな生活を送っていたのは知っている。


 あのままでも、良かったのだ。


 だが、時は気付くと戻っていた。



「さてと、ぼくは戻るね。未成年はそろそろ退場の時間だし。兄上が心配だから、様子を見て来るよ」

「そうですか。ベルンハルド殿下の快復を願っております」





読んでいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 34部、本編に入っていないのが勿体ない名エピソードですね! ループ5回目の、アーヴァに執着してる危険人物が異様に多いのを読むと、義母がアーヴァに似てるファナを極力外に出さなかった事は、正解…
[一言] 「我慢令嬢、建国記念パーティー後ーケインの場合ー」ですが、これは本編に組み込んだ方が絶対に言いと思います。  他の方もコメントされていますが、何故ネタ帳送りにしたのか不思議です。  個人的に…
[一言] 楽しく読ませて頂いています。 ここで2度目の最後の様子を読めて嬉しい。 1度目~3度目までの追放から戻りまでの様子が知りたいです。 本編での続きが気になって何度も読み返しています。w 応援し…
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