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実は転生者の子孫でした!  作者: 雨鳥茶奈
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第5話  旅立ち~1

「冷たっ!」


 草から滴る朝露で目を覚ました。

 どうやら転生は成功したらしい。


 俺は森の中の少し開けた草原に、あおむけで倒れていた。

 上半身だけ起こして周囲を見渡す。


 倒れていた場所だけ少し草原になっていたが、そこ以外は木々が生い茂っている。


「さーて、はじめますかー」


 まずは渡されたマニュアルを早速開いてみる。



 ・・・異世界転生してはじめにやること・・・


 ・その1 ウインドウを開いてみよう!!

 ここに書いてあるウインドウの絵を頭にイメージしてみてください


 マニュアルに従って書いてある絵をイメージしてみる。


「おっ 出た出た! なんかゲームみたいだな」


「え~と次は」


 ・その2 言語を設定しよう!!

 あなたが理解できる言語を選んで全翻訳をタッチします


「え~と日本語、日本語 あった! 全翻訳をタッチ。」


 ・その3 能力値を決めよう!!

 与えられたptを振り分けて身体能力値を上げてください

 能力値によって習得できるスキルも変化します

 各能力の最大値は50です 


 ・・・備考1 一般的な人間の能力値は各5pt前後です

 ・・・備考2 レベルが上がると能力値が上がることもあります


 なるほど、なるほど。

 剣技、魔力、体力、知力、敏捷、運、センスの7項目か~


 150ptだから平均すると20ptちょっとだな。


 その時点で一般人よりかなり強い。というか初期で150ptが、おかしいんだなきっと。


 ステラさんも転生者の平均は80ptぐらいって言ってたし。


 とりあえず剣技と魔力は最大の50pt、残りは10ptずつ振り分けた。


 ・・・『確定しますか? なお確定後の変更はできません』


 迷っても仕方ないので「はい」を選択した。


 ・その4 スキルを確認しよう!!

 スキルウインドウを開いて習得スキルと使えるスキルを確認してください

 なお習得できていても自身のレベル(熟練度)が達していないと使用できません


 どれどれ……


 ・・・『習得スキル50 使用可能スキル4』


 4個だけ……

 何が使えるんだ?


『見切り・・・相手の攻撃の軌道が見える』

『ハイジャンプ・・・高くジャンプできる』

『高速抜刀・・・高速で抜刀できるが鞘のない剣は無効』

『ステータス閲覧・・・相手のステータスを見ることができる』


 ためしにその場でジャンプしてみる。


「おおおおおーー」

 

 身体が5メートルぐらい浮き上がった。


 初期のスキルでこんな感じなのに上位スキルだとどうなるんだろう??

 だんだん楽しみになってきた。


「一応、習得スキルも見ておくか~ 使えないけど……」


「こ、これ凄そうだな!」

『消滅魔法・・・半径100メートル以内のすべてのものを消し去る』


 使えないけど……


「あー これ絶対にカッコイイわ~」

『剣舞20連撃・・・高速で相手に20連撃打ちこむ』


 使えないけど……


 ニヤニヤしながら俺は使えないスキルをひたすら眺めていた……


「いかん、いかん、次、次」


 ふと我に返り次のページをめくる。


 ・その5 マップを確認して街に行ってみよう!!

 ウインドウを開いてマップを選択します

 現在位置を確認してコンパスを起動させてください


 マップを開いて位置を確認してみた。

 ここはウインディラという王国の領内らしい。


「まずはここを目指して情報収集だな」


 ・・・『目的地に設定しますか?』

「はい」を選択すると目の前に小さな矢印と距離と時刻が出てきた。


「おお カーナビみたいだ~!!」


 このウインドウは、いちいちテンション上げさせてくる。


 時刻は午前10時20分……


 俺は、近くに落ちてた棒きれを手に取って異世界での第一歩を踏み出した。


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