第22話 二羽のツバメ
自室に戻った俺は、ベッドに横になり明日の作戦を立てることにした。はたして師匠に弱点なんかあるのだろうか?
とりあえず一つ一つ比べてみる。
戦闘経験は俺なんかでは話にならない。師匠は魔法は使えないけど、俺も使えない。パワーも師匠の方が上で、腕なんて俺の2倍近い太さをしている。
スピードとスタミナは……
ん? もしかして勝ってるんじゃないか!?
手数を増やして攻撃の隙を与えないようにして、スタミナが落ちてきたところを大技で仕留めるのはどうだろうか?
そういえばウインドウのメニューに面白そうなのがあったな。
あった、あった。
『シュミレーション機能』
ヘルプページを開いて説明を見ると、この機能は一度戦ったことのある相手とウインドウ内で戦闘シュミレートできるらしい。
よし早速やってみよう!
・・・『シュミレーションを開始します』
・・・『攻撃スタイルを選んでください』
とりあえず駄目もとでパワー重視でやってみるか。
・・・『使う戦闘スキルを選んでください』
全部を選択してとっ
・・・『戦闘終了。3分22秒であなたの負けです』
早っ! やっぱりパワーじゃダメか。
今度はスピード重視でやってみよう。
・・・『戦闘終了。14分39秒であなたの負けです』
おっ! さっきよりマシになったぞ。
スピードが有効的と分かった俺は、ここからいろいろ試行錯誤してみた。
スキルをスピードタイプのものだけでやってみたらどうだろう??
・・・『戦闘終了。20分以上で引き分けました』
いいぞ、いいぞ。負けなくなった!
そこから何十回もシュミレーションしたが結果は変わらず、すでに心も折れてしまっている。
やっぱりダメか……
いい線まではいくが結局、最後は負けてしまう。俺は諦めてウインドウを閉じようとしたところ、画面にレベルアップの通知が届いたので一応、確認してみた。
・・・『シュミレーションレベルが上がりました』
・・・『新しいスキルを習得しました』
えっ!? シュミレーションするだけでもスキルを習得できるのか!?
とにかく習得したスキルを見てみよう。
『燕返し・・・剣を振り切った後、高速で切り返す』
いかにもスピード系のスキルって感じだな。
・・・『スキルを合成しますか?』
うそっ! いきなり合成できちゃうの!?
俺は点滅している燕返しと切り返しを押してみた。
・・・『燕返し 番 を習得しました』
おいおい~ 燕が二羽に増えちゃったよ~
『燕返し 番・・・燕返しで切り返した後、さらにもう一度切り返す』
よし! これを決め技に設定してもう一度やってみよう!
・・・『シュミレーションを開始します』
・・・『戦闘終了。19分43秒であなたの勝ちです』
やった! ついに勝てたぞ!!
これで明日は師匠に勝てる! そしてやっと寝れる!
俺は興奮したままベッドに倒れこみ天井を眺めながらほくそ笑む。
あー、明日が待ち遠しい……
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