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そのハムスター、享楽家につき ~色々な称号、熨斗付けて返却したいんだけど?~  作者: ウメルヴァ
ハムスターに転生 2章 下準備

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家に着いたら腹ペコカップルが?〔中編〕

 良い人って結構居るんだね。

 違うかな?

 私がついてるだけなのかな?

 知り合った人の殆どが良い人って・・・普通は有り得ない事だよね?


 異世界は私に優しいのかも知れないのかな?


 ・・・出てきたな!

 あんたは優しく無い!

 あんたの言った様にミラクルナッツは手持ちで足りたけど、全部換金出来ない事は分かってなかった?


 やっぱりか!

 バレたか、テヘッ♪

 じゃないわよっ!

 あんたはゴルド並みにキライよっ!

 以下じゃないからって喜ぶなっ!

 ゴルド以下は居ないんだからね?


 まったく、あれ以下になったら・・・世界の嫌われ者だよ!

 そんなんが脳内に居るなんてのは拒絶したい!


 そうそう、拒絶で思い出したよ。

 おっちゃんがね定期的に私の家まで来る理由なんだけどね。

 『拒絶の壁』の石を仕入れたいんだって、加工できる人がほぼ居ないから破片みたいに小さい物でも需要が有るんだって。

 何に使うんだろうねぇ?

 私みたいに土と混ぜてかさ増しをするんじゃないはずだから、使い道の想像ができないよ。


 そんなんで石の買い付けに来るなら家の辺りじゃ仕入れるのが難しい物を持って来てもらう事にしたの。

 生野菜とか穀物なんかは森で採取出来なくはないんだけど、それらを食糧にしてる生き物もたくさん居るからね。

 独占はできないんだよ。


 アイシャさんなんかは。

『肉食ってりゃ大丈夫!』

 って言ってたけどさぁ。

 私は肉食獣じゃないんだよ。

 それにさ、野生の肉食獣だって狩った獲物の内蔵にある消化途中の草とかを食べてるじゃない。

 肉だけ食ってりゃ大丈夫って訳じゃないと思うよ。

 だから。

 独占できない。

 必要な食材。

 おっちゃんが定期的に来てくれる。

 頼む一択だよねー


 おっ!

 壁の端っこだ、後は降りるだけだぁ。

 ほんの半日だけ留守にしただけなのに我が家が恋しいぜぇ。

 街の賑やかなのも良いけどさ、家の静かなのの方が個人的に好きみたいだよ。


 ん?

 ・・・

 ・・

 ・

 なんか居る?

 赤いのと緑のが家の前に居る様に見えるのは気のせいかなぁ?


「アイシャさん、家の前にさ赤いのと緑の何かが見えるんだけど、あれ何だろう?」

「・・・悪い、見えない、遠すぎだ」

「遠すぎか、ミランダさんとノスフラト君も見えない?」

「ちょっと見えないわねー」

「見えんのである」

「シズネちゃんは何か居る様に見えるのねー?」

「うん、ミランダさんの家と『断崖荘』の間に赤いのと緑のが見えるの、ミランダさんの家と同じ位の大きさかな」

「ミランダの家と同じ位の大きさ?赤いと緑・・・森にそんなデカい生き物は居るのか?」

「何百年も住んでるけどー、見た事ないわよー」


 じゃあ、どっかから来たの?

 あっ!

 そう言えば。


「妖魔王が来るとか言ってたけど・・・」

「ユグスじゃねぇな、見栄は張る奴だけど誇張はしねぇし派手好きでもないからな」


 違うのか、良かったぁ。

 魔王とか関わりたくないし。


「ふむ・・・とすると、竜魔族の可能性があるのである」


 竜魔族?ドラゴン?ファンタジーの申し子のドラゴン?

 ・・・魔王並にヤバくない?

 逃げた方が良くない?

 アワワワワ。


 ダメだぁ。

 逃げる所が無い。

 き、緊急非難場所に・・・


「んっ?」

「あー!・・・良いなー、私も挟みたいー」

「シズネ・・・大丈夫だ、危険な奴だったらミランダの家が残ってる訳ないからな。ほれ、そっちに挟まってろな」

「良いのっ!アイシャちゃん!」

「出発前にシズネが言った事を忘れないならな」


 頭に穴を空ける宣告してあります。

 正当防衛しまっす!


「うっ・・・うん、忘れてないよー、うんー」


 ・・・言われるまで忘れてたな。

 ま、そんなもんだよなぁ。

 思い出したなら挟まってみますか。

 ・・・

 ・・

 ・

 な、な、な、なんじゃごりゃー!

 柔らかさハンパねぇ!

 ほら、あれだよ、えーと・・・羽毛布団・・・羽毛布団並の柔らかさだよっ!

 マシュマロなんてレベル以上に柔らかいよ!

 しかも、こんなに柔らかくてFとかGは有りそうなサイズなのに垂れてないって・・・バケモノかっ?


「シズネちゃんー?今失礼な事を考えなかったー?」

「ぜんぜん、事実を考えただけだよ」

「ほっほー、話せるよねー?それー」

「もちろん!コホン、では、このサイズで、この柔らかさで、垂れないなんてバケモノだっ!だよ」

「ほぅ、そんなに柔らかいのか?どれ」

「あっ!こらっ!2人共止めなさいー!」

「これは・・・確かに垂れて無いのが不思議だ!」

「でしょ?バケモノだよね?」

「あぁ、これはバケモノじみてるな」

「2人してバケモノバケモノってー、失礼しちゃうわねー!」

「そうは言うけどよ、有り得ないだろ?」

「私の作った美容薬の効果なのー、そこん所が一番苦労したんだからー」


 恐るべし・・・

 ファーマシストの意地と美を求める乙女心が合わさると不可能も可能になるのか。


「ふむ・・・どうやら竜魔族の様である」


 ノスフラト君はずっと下を見てたんだ。

 女3人ふざけてて申し訳ない!


「ノスフラト君も触ってみる?有り得ない柔らかさだよ」

「いや、我輩が触ったら正当防衛で殺されるのである」


 それもそうか。

 私の台詞を聞いてミランダさん防御したし。

 はっはっは乙女だねぇ。


「ミランダさん、冗談だよ?冗談。ノスフラト君だけ除け者は良くないかなって思ってさ」

「あんまりたちの良くない冗談よー」

「・・・ミランダさんの冗談よりましだと思う」

「確かに」

「もうー・・・2人して私を苛めるのねー」


 思わずアイシャさんを見ちゃった、そしたら視線が合ってねー


「「あははははは」」

「なんで笑うのぉ、2人共いけずうなんだから」


 とりあえず、拗ねてるミランダさんは放置するとして。

 ノスフラト君が確認出来る距離に来たんなら、私ならもっと詳しく見えると思う。


「赤地に3本の黒線のドラゴン・・・緑地に・・・何色だろう?円形のシミみたいなのがあるドラゴン・・・だね」

「赤地に3本はスカージュじゃないのか?」

「スカージュちゃんだねー、私に用事かなー?」


 スカージュ?

 2人の知り合いなの?

 なら怖くない?


「あれー?スカージュちゃん学校はどうしたんだろうー?」

「今は休みだろ?」

「あぁそっかー、休みかー・・・ん?・・・なら尚更何で居るんだろうー?」

「考えても分からぬ事なのである」

「だな、直で聞くのが早いな」


 うーん・・・ドラゴン・・・顔がおっかないんだろうなぁ。

 ライオンとかトラみたいなほんの少しの愛嬌みたいのは無いんだろうなぁ。

 私直視出来るかなぁ。


「私・・・隠れてる」


 ミランダさんの谷間にスッポリ隠れちゃう。

 

「あっ、おいっ!・・・ここまでとなると怖がりなのか人見知りなのか分かんないな」

「人見知りじゃないと思うよー、ノスフラト君にはシズネちゃんから声をかけたんだしさー」

「そうなのか?・・・シズネは琴線に触れる事があると怖い位なんだけどな」

「シズネ殿はそれで良いのである、好戦的なシズネ殿はシズネ殿とは言えないのである」

「好戦的でなくてももっと堂々としてても問題ないと思うぞ」

「そうかも知れんが、それもシズネ殿らしく無いと言えるのである」

「そうねーシズネちゃんは怖がりの方が可愛いかなー」

「うーん・・・まぁ、理由の無い自信過剰よりは良いのかもな」


 私のネタで盛り上がってるな。

 私は痛い怖いを回避出来るならするの、出来ないなら当たって砕けるの。

 それだけだよ。


「あいつらも気付いたみたいだな」


 い、いきなり火を吹いたりは・・・皆落ち着いてる・・・ホントに大丈夫なのかな?




 着陸したみたいだね。

 ミランダさんが妖魔王の使い魔に礼を言って最後に外に出たけども。

 やっぱり危ないから非戦闘員が最後に出たの?

 ・・・考え過ぎなのかな・・・


「ミ、ミランダさーん!」


 ギャーッ!

 突っ込んで来たーっ!

 潰れる、ミランダさん諸共潰されるっ!

 反撃、反撃しなきゃ!



 

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