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そのハムスター、享楽家につき ~色々な称号、熨斗付けて返却したいんだけど?~  作者: ウメルヴァ
ハムスターに転生 2章 下準備

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お仕置きだべ~〔前編〕

「ミランダはさぁシズネが幾ら持ってるとか知ってるのか?」

「いきなりどうしたのー?」

「んーいゃなにな、あいつと街に行ったのって1回だけなんだけどな、すげー使うんだよ。店の奴も慌てるぐらいに大量に買うんだよ」

「あー買うね、私もビックリしたからねー」


 ホントすげー買うんだよ。

 店によっちゃ買い占める位の量を買うんだよ。


「シズネの金銭感覚ってどうなってるんだろうな?」

「まともだと思うよー」

「大量買いしてるのにか?」


 あたしはどっかネジが跳んでる様にしか思えないんだけどな。

 ミランダには、まともって写るのか。


「買った物で使ってないのってマテリアル位じゃないかなー?他のは何かしらで使ってるみたいだものー」


 使ってるのか?買った物を全て?

 うーん・・・どこに使ってるって言うんだ?


「ガラスなんかは窓とか扉とか食器になってるでしょー。インゴットは飾りに使ったり食器にしたりしてたしー。布は衣類だよねー。色々と細々使ってるみたいよー。それでも結構な量を在庫してるみたいだけどねー」

「動く倉庫って訳か・・・で、あいつは大量に在庫して何がしたいんだ?」

「さぁ・・・なんだろうねー」


 このミランダをして分からないのか。

 なら、あたしが分かる訳ないね。

 まぁ。

 シズネの考えがわかったら面白くないってのもあるんだけどな。

 次は、いつどんな事をして楽しませてくれるのかが楽しみなんだよ。


 すげぇ!

 って思う事もするけど。

 アホかっ!

 って事をした時の方が面白いってのも、シズネらしいんだよな。

 早いとこ帰って来て、あたしを楽しませて欲しいんだけどなぁ。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



「ごべんだざい、ぼびががばぶがっだでず、じゅぶじでぐだざび」


「はぁ?何言ってるか分からないんだけど?私に分かる言葉で喋ってくれないかな?あぁー、右と左の腫れ方を均等にしたら分かるようになるかな?やってみよっか」


 うわー

 結構酷い事を言ってるなぁ・・・私。

 私?

 私は私だよ、シズネちゃんだよ。

 必死に謝ってる奴?

 妖魔王の使い魔だよ。


 私ね初対面で上から目線の奴って大ッキライなの。

 最初に上下を作って優位に立とうって根性がキライなの。

 アイシャさんみたいに強くないみたいだったからガツンとやったの。


 アイシャさんより強くないって言ってもさ、魔法とか使われたらどうしよう。

 ってビクビクだったんだから。

 だって魔法なんて見た事ないもん。

 全然分からないもん。

 そんなの避ける自信ないもん。


 でもね、最初の用意ドンからの1撃で混乱しちゃったみたいだから魔法とか見た事ないのをされなかったの。

 私ってついてるってホッとしたよ。

 とまぁ、お喋りはここまでにして続きをやらないと。


「はーいシズネそこまでー」

「あっこらっ摘まんで持ち上げるな!昨日と同じ目にあわすぞ」


 むぅ。

 2日連続で摘ままれた。

 首の後ろを摘ままれるとジタバタしか出来ないんだよね。


「はっはっはっ。シズネはそんな事をしないよ。あたしの見立てだと・・・自分の認めた奴はトコトン信じる、どうしてもって時にならない限りは何もしねぇ、違うか?」


 違う!

 と言いたいけど・・・そうかもしんない。


「それとだ、これ以上やるのは、ただの弱いものイジメだ。やーいイジメっ子ぉ!」


 なんだとー!

 イジメっ子じゃないもん!

 そんな不名誉な称号欲しくないもん!


「シ・ズ・ネ・ちゃーん♪イライラ無くなっちゃったー?無くなっちゃったなら少しイラッとしないー?そしたら私がニギニギ出来るからさー」


 こ、この人はぶれないな。

 つか、ニギニギも沈静術だったのか?

 さすがは1000年近く生きてるだけはあるな。


「シズネちゃん?私がイラッとしそうな事を考えなかったー?」

「えっ!あっ!いや・・・なんの事でしょう、記憶に御座いませんが」

「ふぅーん・・・いつか纏めて返そうかなー?」

「えっ?」


 私、なにされるの?

 底知れない恐怖が沸き起こって来てますけど?

 ・・・うん。

 封印だ封印!

 実年齢の事は死んでも封印だっ!

 そうすれば、私に都合良くミランダさんも忘れてくれるだろう。

 忘れてくれるよね?


「おい、シズネが通常モードに戻ったから、それで終わりだ。良かったなその程度で済んで」

「ん?スキル・・・使った方が良かった?なんなら今から・・・」

「びぃぃ、ごべんだざび、がんべんじでぐだだび」

「アイシャさん、やり過ぎだよーこんな脅えちゃってるじゃない」

「お前がやったんだろうが!あたしのせいにするなっ!」


 てへっ。

 責任転嫁失敗失敗。


「シズネちゃん家を出してくれるかなー。薬は全部中に置いてあるだよねー」

「もったいなくない?薬使うの」

「納品分だよー?私のシズネちゃんを見窄らしいなんて言ったんだから使わないよー」


 なかなかに辛辣だね。

 ミランダさんも怒ってたって事なのかな?

 それはそうとしても、だ。

 私は誰のものでもなーい!

 何回か言ってるはずなんだけどなぁ。

 言い続けてたらいつかそうなる。

 そういう事なのかな?

 私はそんなに甘くは無いぞ・・・たぶん。


 では。

 ミランダさんの引っ越しを終わらせちゃいますか。

 まずは。

 ストックの土を大量に出して、それを岩で軽くプレス。

 そしたら仕舞う前に測った柱の間隔で穴を空けてと。


 準備完了!


 ん?

 あいつ何をポカンとしてるんだろ?

 やっぱり、やりすぎたかな?

 ・・・あいつの自業自得って事にしとこう。

 それが良い、それが良い。

 さて、続き続き。

 と言っても、後は家を出すだけなんだけどね。


「ほい、終わったよ。あっ!でも仮だから暴れないでね?倒壊するかもだから」

「・・・ぼんどうだっだんだ」

「お前まだ疑ってたのか?シズネに言い付けてやろうか?」

「がんべんじでぐだばいっ!」


 【振動感知】の範囲内だから丸聞こえですー

 ちっと睨んでみる?

 キッて感じで。


「そういやぁ、この位の距離なら聞こえるんだったな」

「びぃ」


 もう、どうとも思って無いんだけど、最後の一睨みって事かな。

 って、ミランダさん何をドタバタやってるんだろう?

 あれ位なら大丈夫だろうけど・・・

 土台が適当だから本当に崩れてもおかしくないんだからね。


「準備オッケー♪はいー、治療薬30個と治癒薬50個と再生薬5個ー。でー・・・これはー、あんたの返答と成果次第でー、ただであげるかもしれない再生薬ー」

「どんだごどでじょうが?」

「簡単な事よー、飛行系の乗り物をただで貸しなさいー。それだけー」


 ミランダさん・・・こす

 これが浪速の商人か。

 浪速は違うか。


 んじゃ、あれだ、使えるものは死体でも使え!

 って言う老獪な商人・・・でいいのかな?

 老って入ってるけど、決して年齢の事じゃないよ!

 老獪の老は経験値が高いって事だからね!


 さっき封印したばっかりで開封するほど間抜けじゃないから。

 そんなんじゃ老獪じゃなくて老害って言われちゃっても文句言えないし。

 それにほら、ミランダさんもこっちを見・・・て・・・る?

 な、なんでぇ。


「シズネちゃんー?まぁた失礼な事を考えなかったー?」


 あわわわわ。


「今回は考えてない、断じて違う!絶叫しながら断言だってできる!」

「ホントにー?」

「うむっ!」


 ふぇぇぇぇん。

 ミランダさん怖いよぉ。


「・・・ミランダ?それ、やり過ぎるとミランダ恐怖症になるぞ」


 すでに半分位なってますぅ。

 ミランダさんの笑顔が怖いですぅ。


「えっ!それはダメよモフモフ出来なくなっちゃー!」


 ・・・あんた・・・ホントぶれないね。

 しっかし・・・


「やった・・・とうとうやったよ!念願の脳内消去やってやったよ!」

「・・・なっ!?脳内、貴様・・・消去したはず」

「・・・なん・・だ・・と、じゃあ作者は脳内じゃ・・・早まったのか?この先を誰が・・・」

「・・・まぁ確かに才能の欠片も無いかもしれないが・・・作者を消去しちゃったら先を誰が書くんだ?」

「・・・何だってぇ!?ダメ!それだけはダメ!脳内が書いたら私が酷い目にあうに決まってる!」

「・・・信じられるか!絶対ハチャメチャにするだろう!?」

「・・・てへ♪じゃない!頼むから止めろぉぉぉ!」


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